
幕末に生まれ、出雲大社の国造として生き神様と呼ばれた千家尊福(せんげたかとみ)。
大社教初代管長、政財界の要職を歴任し声望を集めた希代の偉人の生涯を辿る。
千家尊福(一八四五~一九一八)は明治のはじめ、出雲大社の祭祀をつかさどる国造(宮司)につくと、近世までの出雲信仰をもとに近代的な大社教を創立。
日本全国に出向き出雲信仰を説き、神道界を二分した祭神論争では出雲派のリーダーとして活躍した。
「生き神様」として絶大な人気を誇った尊福は後に政治家ともなり、埼玉・静岡・東京の府県知事、司法大臣や東京鉄道社長なども務め政財界で指導力を発揮した。
出雲が生んだ希代の偉人の足跡をたどり、知られざる出雲信仰の世界を描く。
◎著者より、山陰のみなさんへメッセージ
第80代出雲国造千家尊福は20代の若さで全国神道界のトップに立ち、創立した大社教の信徒は明治末で列島人口の1割へ!
東京府知事や司法相など政治界でも名を馳せた近代日本の誇るべき偉人ですが、どこよりもまず郷土の皆様にお読みいただきたい本です。
■千家尊福と出雲信仰
著者: 岡本雅享
出版社: 筑摩書房
価格: ¥1,034(税込)
ISBN: 9784480072702
発売日: 2019年11月
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