第21回内田樹読書会レポート

1月28日(水)に第21回内田樹読書会を行いました。
テーマ本は、「街場の中国論」。
男性6人、女性3人の計9人で語りあいました。日本と中国の関係について色々考えさせられました・・・。

●それではエッセンスを少しだけご紹介。
・中国人の気質として、所属をはっきりさせたくないというくだり。
 知り合いの中国人。知り合ってすぐのころ、ちょうど都が尖閣諸島を買ったタイミングで、なんとなく話題に。
 そのときの知り合いの口ぶりが「うやむやにしておけばいいのに・・」という論調で少し驚いた。
・この本での「中国論」はスタンダード考え方なのか?内田先生の私的意見なのか?
 本来中国がどういう国なのか、イメージとして明確なものがないので「スタンダード」なのか判断できない。
・この本を全部鵜呑みにしていいのか?
・中国という国を論じているのか?中国人を論じているのか?どっちなんだろう?
・中国人が日本を悪く言うのはガス抜きになっているの?
・学校教育機会として、中国史を学ぶ機会が少ないよね。
・中国で日本大使館が危険な目にあった時や尖閣諸島問題が上がった時に、
 日本人って自分の国のことなのに他人事みたいな振る舞いだったけど、
 毒入り餃子事件の時の大騒ぎは何?
 直接、身に降りかかる災厄じゃないとピンとこないのか?
・先ごろ発表された内閣府が調査した日本人の中国に対する親しみ度は14.8%
 14.8%は、高いのか?低いのか?
・欧米から見た日本人は創造力が無限大!
 特にものづくりに関して、日本人ほど感性に優れた国民はいないとの評価。
 中国はクリエイトな感性に欠けているのか?
・P52 中国は「オリジネイターに対する敬意は不要」。だからコピー天国!
・中国がコピー天国で、コピー商品が出まわる理由は生活に直結している。
 コピー商品しか買えない現実もあるのも事実。国内の経済格差もある。ある意味仕方のないことかも。
・日本に買い物にくる富裕層は日本のクオリティの高い製品を求めてやってくる。
 経済成長の段階のずれや富裕層の出現で徐々に偽物では満足できなくなってきているのでは?
・世界の製造工場と言われた中国。しかし厳しい品質管理をおしつけられ、ものづくりのクオリティはあがってきている。
 技術レベルも向上している。日本もうかうかできない。
・中国は建前、共産主義なのに国内経済格差はまるで資本主義的。
・鄧小平のときの改革開放路線で共産主義の定義もグレーゾーンになった?
・日本って「内向き」でいいんですかね?「内向き」でいいんじゃない?
・古代、中国は世界中から貢物をもらっていた。その感覚が今も抜けていない?
 だって貢がれたんだもん~って感じ。貢がれるのは当たり前!感覚。
 だからバッシング受けてもおかまいなしなのかも?
・P314 「バブルがはじける」「そんな頃の日本人は醜かった」ってどういう意味ですか?
 →おっと~バブル経済を知らない若者が!・・・
 バブル期の日本を知りたいのなら、映画「私をスキーに連れて行って」と「バブルへGO」は必須アイテム。
 バブル期のキーワードは、アッシー、メッシー、ミツグくん、キープくん、ジュリアナ、ボディコン、ワンレン・・・
 えっ、知らない???何だか「街場のバブル論」みたいになってきた
・で・・・中国とアメリカの狭間で日本はいったいどこへ行ったらいいのか・・・?
 (一同、頭を抱える)

中国について話をしているつもりだったのに、いつのまにか脱線!
お隣の韓国コンテンツ戦略は国策、遅まきながら日本のクールジャパン売り込みのオハナシ、街コン!?などなど・・・。
今回も脱線の脱線(笑)
結局のところ、身近な「中国」のことはあまりわかっていない、知らない私たち!という事実が浮上。
ちょっと膝を打つ決定打に欠けた会でした。
お隣の国なのにねぇ。残念!「中国論」いつかの日か再び俎上に!?

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