内田樹先生 講演会&サイン会レポート

さわやかな秋晴れの下、本の学校今井ブックセンターにて内田樹先生の講演会を行いました。
会場は超満員!
大きな拍手に迎えられて、内田樹先生登場です。

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今回のテーマは ~山陰・米子の街場から語る「これからの生き方」~。
内田流の“生き方”とは?

先日のニュースで、米の消費額をパンが逆転したという話題がながれました。
内田先生「でも、米食べてるよねぇ」と。
これは市場にながれる米だけの数字であって、例えば親戚や知人にお米をもらうことがあると これは経済としての数字にはカウントされていません。

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内田先生曰く、
「取引や消費といった<フロー>の経済が今の世の中では価値あるものとして評価されていて、数字にならない<ストック>されているものは経済とみなされていない。
しかし、今この“数字にならない市場”がだんだんと大きくなっている」のだそう。

例えば、物々交換であったり、贈与であったり。
これは、物だけではなく「人」にも当てはまるそうです。
この人に活躍して欲しい、あの人を応援したいと思うと、代価を払うのではなく、自分の知人を紹介したり、活躍できる場を提供したりと、その人をサポートする行動に出ることも同様の“数字にならない市場”のひとつ、だそうです。

財貨やサービスを、貨幣を介さずダイレクトに次の人に渡す。
贈与されたらその人に返すのではなく、別の人に何かを贈与すれば、自分の知らない間にそれがグルグル回り、脱貨幣の第二の市場が作られていく。
例えば、「山陰・米子であれば、特急やくもの車窓から望んだ美しい山並みなどはまさに素晴らしい資源であり、ストックである。
このストックの活用が、今後の米子の価値を作り、発展にもつながるのでは」という言葉もいただきました。
これからは「価値」よりも「価値をつくる能力」が大事であり、これからの生き方である、というお話でした。

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講演会のあとは、サイン会です。
講演会に参加されたお客様のほとんどが並ばれていました!
それだけ、みなさん熱心に内田先生のお話を聞かれて感銘を受けられたのでしょう。
講演の感想をお話される人、読んだ内田先生の本の感想をお話される人、 しっかりと握手を交わす人、みなさん本当に嬉しそうです。

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内田先生、実はこの後、次のお仕事先へ移動なさらなければならないところ、 お時間ギリギリ、最後のお客様までしっかりと交流されていました。

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恒例のお客様との集合写真!

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内田樹先生、この度は貴重な“授業”をありがとうございました!

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