本屋大賞発表会に行ってきました!

その日、東京の最高気温は23度!と予想されていた2014年4月8日、今年の本屋大賞発表会にペイジも参加してきました。
久しぶりにサンライズ出雲に乗り込んで、いざ都の地へ!

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本屋大賞発表会の会場は、港区元赤坂にある明治記念館。
18時過ぎ頃、信濃町の駅を降りると、外がすこし暗くなっていて、おお!山陰に比べて東の地だ!とひっそり思ったり(笑)
はて、右へ行くのか左へ行くのか。
初参加のペイジとナカミ、野生の勘とスマホのマップアプリだけが頼りです。

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「あ!イチゴケーキ美味しそう!」←野生の勘だけで気がつけば明治記念館着。
Twitterで到着報告。山陰のフォロワーさんから結婚式ですか?の質問。残念ながら自分も友達もそんな予定は皆無です(笑)

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すでにロビーのあたりで人が溢れてる!
本屋大賞の発表会は、全国の書店員、出版社および出版関係者、そして作家さん達が参加します。
書店員の参加条件は、本のPOPを持参すること。ナカミもペイジのイラストを施したPOPを持参しましたよ。
まだ始まっていないというのに会場はすでに熱気むんむんです。
そして振り返ると奴らが!ズラ---ーーーっと大砲が並ぶかのごとくテレビカメラが何十台!?も!
ちょっとした芸能人の結婚会見のよう。映されたわけでもないのに、ちょっと髪の毛直してみたり。
否が応でもテンションあがります。

※あ、お気付きかもしれませんが、会場内は写真撮影禁止だったので、文字情報だけでお伝えしております。

そしてキョロキョロと見回すと、見知った出版社の担当さんだったり、有名書店員さんだったり、おお!あれは書評家の◯◯さん!
はっ!と気づけばすぐそばにあの直木賞作家の◯◯さん(女性)が!
ち、ちっちぇ~、目がクリクリだよ、かわぇぇぇ~、ハグしたいくらいかわいいぃぃ~
と、すっかりお上りさんとミーハー丸出しですよ、まったく(笑)

文字通り浮足立ってるナカミをよそに、本屋大賞発表会スタート。
まずは翻訳小説部門の結果発表から。
これは今年(2013年中)日本で翻訳された小説(新訳も含む)の中から「これぞ!」という本を選んで書店員が投票しました。
今年は『HHhH プラハ、1942年』ローラン・ビネ著、高橋啓訳 (東京創元社)が選ばれました!
壇上には訳者の高橋啓さんが登壇され、スピーチをなさいました。
「この作品は「Twitter文学賞海外編」も受賞していて、読者が選ぶTwitter文学賞と、書店員が選ぶ本屋大賞と、“本を好きな人が選ぶ賞”を2つもいただけて本当に嬉しい」とおっしゃってました。
この作品は、ナチにおけるユダヤ人大量虐殺の首謀者ハイドリヒと彼を暗殺すべくプラハに送り込まれた二人の青年の運命を描いた作品です。
登場人物すべてが実在の人物であるというのもポイントです。

翻訳小説部門のあとはいよいよ2014年本屋大賞の発表です。
会場もぐっと空気が引き締まります。
本屋大賞実行委員の書店員から発表です「大賞は和田竜さんの『村上海賊の娘』(新潮社)に決まりました!」
和田竜さん登壇でカメラのシャッター音が響きます。

去年の大賞受賞者百田尚樹さんからお祝いの花束も贈呈されました。
「1年間どこに行っても本屋大賞受賞と騒いでもらったあの感激が、これで自分の手元から離れ和田さんのものになると思うと寂しいやら悔しいやら。
今日も僕の控室は普通だったのに、和田さんの控室はすごく豪華でした」とユーモアたっぷりでお祝いの言葉をおっしゃる百田さん。
一気に会場も和やかになりました。さすがですね。

そして、大賞受賞の和田竜さんのスピーチ。
「小説を書くときはまずシナリオから書きます。この作品は、資料を読むのに1年、シナリオに1年、執筆に2年と、合計4年の月日を費やしました。ある日家族がテニスの試合をテレビで見ていて、これどこかで見たことあるなぁと思っていたら、それはデジャ・ブではなく実際に1年が経っていました。本屋大賞をいただいて、その4年の苦労が実りました」
とおっしゃいました。

その後は参加した書店員が自作のPOPを持って壇上に集合!
和田竜さんを囲んで、記念撮影です。「はーい!左向いて下さい~」「は~~い、こんどはこちらお願いします~」右を向き左を向き、ちょっとした芸能人気分で写真を撮っていただきましたよ(笑)

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写真:(C)NPO法人 本屋大賞実行委員会

その後は歓談タイム。参加された作家のみなさんを囲んでお話したり、書店員同士でご挨拶したり、テレビカメラのインタビューを受ける人もいたり賑やかな時間を過ごしましたよ。

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↑これは参加書店員に配られたお土産の一部です。(あ、うちわは別ですよ)
和田竜さん自筆のお手紙とサイン色紙も入っていました。
これは店頭にも飾ってますのでぜひお店で見てみてくださいね。

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人もテレビカメラもとっても多い会場だったにもかかわらず、とてもアットホームなあったかい雰囲気たっぷりの発表会でした。
あまりに楽しい時間を過ごし、帰るころにはちょっぴり寂しくなりました。
また1年後・・・。

本屋大賞発表と同時に発売された『本の雑誌増刊 本屋大賞2014』には、全国の書店員が投票した一次投票からの作品が全て掲載されています。
投票の結果として毎回大賞作品が選ばれますが、その大賞本に加えもうひとつ書店員の心に中には自分の大賞本もあります。
それがぎっしりと『本の雑誌増刊 本屋大賞2014』の中に詰まってます。
大賞本はもちろんですが、この増刊号もぜひ目を通していただきたい本です。

■本の雑誌増刊 本屋大賞2014
本の雑誌社 ¥556(税別)

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ただいま!

※文章・画像の無断転載・複製を禁止します
※本文中の高橋啓さん、百田尚樹さん、和田竜さんの発言は概要でありIMAIBOOKSがまとめたものです。

 

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