新しい『ことりっぷ』つくりました=「こ鳥取っぷ」!?

女性に大人気の旅行ガイド「ことりっぷ」シリーズ。
表紙のデザインも可愛くて、持っているだけで嬉しくなるガイドブックですよね。
2014年7月、いよいよ『ことりっぷ 鳥取 倉吉・米子』が発売されました!
発売を記念して、発行元の 昭文社ことりっぷ事業部・大川朝子さんに、発売の経緯や裏話などうかがいましたよ。
あたらしい「鳥取県」が見つかるかな?

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|あなたと新しい”ことりっぷ”つくります

イマイブックス(以下「イ」):こんにちは、はじめまして。今日は『ことりっぷ 鳥取 倉吉・米子』の制作秘話や鳥取の旅について聞かせてください。よろしくお願いします。

大川朝子(以下「大」):こんにちは、よろしくお願いします。

イ:まず最初に「ことりっぷ」について教えていただけますか?この「ことりっぷ」シリーズとはどういうシリーズなんでしょうか?

大:『ことりっぷ』は働く女性が週末に行く2泊3日の“小さな旅”(「Co- 」(=小さな)と「Trip」(=旅))を提案するシリーズです。
「持ち運びに便利な軽さとコンパクトなサイズ」「大人かわいい装丁」「女性に本当におすすめの情報を厳選して紹介」しており、「かわいい」「情報が信頼できる」と、おかげさまで旅好きな女性に圧倒的支持を得ております。

イ:かわいい装丁は納得です!女性としては、旅先で表紙に大きな文字で地名が書いてあるガイドブックを持つのは、正直ちょっと恥ずかしいです。
「ことりっぷ」が出た時は「これ!これ!」と思いましたもん。
それに、女性は旅行の荷物がどうしても多くなってしまいますよね。出来るだけ荷物を減らしたい時にこのサイズはやっぱり嬉しいですよ。
現在、どれくらいの種類が出ているんですか?

大:現在、国内版56点(鳥取含む)、海外版35点、会話帖9点、計100アイテムを出版してるんですよ。

イ:へー!100アイテム!行き先に迷っちゃう数ですね(笑)

 

ことりっぷ鳥取ページ2

イ:今回『ことりっぷ 鳥取 倉吉・米子』を出すことになったのが、いつもと違う経緯だったんですよね?

大:そうなんです。
昨年10月、「ことりっぷウェブ」サイトhttp://co-trip.jp/ にて「あなたと新しい”ことりっぷ”つくります」というユーザー投票を実施しました。
ことりっぷが発行されていない10県から欲しいエリアを選ぶ、ことりっぷとしても初めてのユーザー参加型の取組みです。
投票の際には、県の公式ツイッターアカウント「トリピー」が鳥取への投票を呼びかけたこともあり、鳥取県オシの方に数多く投票していただき、鳥取が1位となりました。

イ:すごい!読者の希望が反映される仕組みだったんですね~。それを聞くと、今回の出版がより嬉しくなりますね。それにしても、トリピー大活躍ですね(笑)

大:その後、ことりっぷ編集部が鳥取県内を改めてリサーチ、取材したところ、鳥取には手しごともの、おいしくて和むスポットなど、ことりっぷ的なスポットが多いことから、全国の書店にて販売する「出版化」を決定しました。

イ:なるほど~。住んでいる人間としては、ちょっと誇らしいお話です。

|鳥取について伝えていきたいことがどんどん膨らんでいきました

イ:実際に鳥取県に取材にお越しになって、印象はいかがでしたか?

大:とても人が温かで、人同士のつながりがあるという印象をうけました。
鳥取の素敵なお店や、オススメなものを知りたいとお伺いしたら、みなさん楽しそうにお話を聞かせてくださいました。

イ:例えば?

大:はい、お店の方同士のつながりが深く、今はどんな展示をしているかなど細かいことをご存知だったり、お店の方々でイベントを計画していたりなど、みんなで鳥取を盛り上げようと積極的なのだな、と感じました。

イ:横の繋がりが出来てますね。

大:倉吉の「COCOROSTORE」を訪ねた際に、オーナーの方に話しかけていただき、倉吉をはじめ、鳥取県にあるおすすめのお店を多数教えてくださったんですよ。
その他にもたくさん、現地の方、また鳥取を知っている方にお話しを伺ったことで、鳥取について伝えていきたいことがどんどん膨らんでいきました。

イ:お店をなさってる方が、自分のところ以外のおすすめのお店を紹介できる、しかもたくさん、っていうのがいいですね!聞いているだけでもワクワクします。
大川さんが、個人的に気に入った場所とかありました?

大:そうですね、岩井窯&岩井温泉ですね。器と民藝ものが好きなので、岩井窯の空間はとても好きです。
緑の中の素敵な空間で、器を眺めているだけでほっこりしますし、併設の「喫茶 HANA」ではそこで作った器で体にやさしくておいしいお茶やスイーツ、料理が食べられます。
近くの古湯岩井温泉は湯治場だけあってとてもいいお湯でした。

イ:岩井窯の佇まいは本当にステキですよね。それから、岩井温泉は行ったことないです!今度、岩井窯からの岩井温泉コースで行ってみようかな。

ことりっぷ鳥取ページ例1

|ゆるやかな旅を楽しんで

イ:そういえば、「ことりっぷ」シリーズには観光のモデルコースがいくつか掲載されてますよね。
コースづくりで気をつけているようなことってあるんですか?

大:詰め込みすぎない、現実感のあるモデルコースにしています。
また、旅ではお楽しみになるカフェでの休憩や、雑貨屋さんめぐりなども、さりげなく入れるようにしています。

イ:目的のお店を地図で探すとなると、地図をグルグルしてしまう人間としては(笑)、コースの中におすすめのお店が入っていると嬉しいんですよ~。
それに、モデルコースがあることで、思いついた時に気軽に旅に行けますよね。
読みかけの本がたくさんあるから、それ持って旅に出ちゃおうかなぁ(笑)

大川さん、旅に持っていく本ってありますか?
春にして

大:アガサ・クリスティの「春にして君を離れ」ですね。
完璧な母親、妻だと信じて理想の家庭を築いた、疑わない女性がバグダットからイギリスに帰る旅の途中で、自分の確信に疑問を抱き始める・・・というストーリーです。
旅って日常から離れることで日常や自分を客観視できる機会ですよね。
旅先のシチュエーションや自分のその時の状況で、読むたびに感想が様々なことも自分で楽しんでいます。

イ:ミステリーではないクリスティ作品ですね。でもリアリティがあってある種怖い作品…自分を見つめるのにいい作品ですね。
では最後に、これから鳥取県を訪れる人にどんな旅をしてもらいたいか教えてください。

大:ここは行きたいと思うところをいくつかピックアップして、それらを中心に、ゆるやかな旅を楽しんでほしいです。
山や海などの自然を感じるのはもちろん、個人経営のショップやレトロな町並みなど、穏やかな旅ができるのではないかなと思います。
また気さくな方が多いので、何か気になることがあったら、勇気を出してお話を聞いてみてほしいと思います。
鳥取県は広く、魅力的なスポットがたくさんあるので、1回の旅行では回りきれないです。
行きたいな~と思った時にふらっと立ち寄って、徐々に鳥取を好きになってもらったらいいのかなと思います。

イ:『ことりっぷ 鳥取 倉吉・米子』は、これを機に県外のお客様にもたくさんお越しいただきたいし、県内に在住の方も改めて鳥取県の魅力を発見できるきっかけになりますね。
大川さん、今日は貴重なお話をありがとうございました!

ことりっぷ表紙200

■ことりっぷ 鳥取 倉吉・米子
出版社: 昭文社
発売日: 2014年7月

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