2013年12月4日に行った、「第9回 内田樹部部会」のレポートをお届けします。
メンバー構成は男性5名、女性4名、新規参加者1名です。
今回のテキストは「寝ながら学べる構造主義」という、正統派「硬め樹本」構造論・・・
さあ、みなさん読みこなしてきたのでしょうか?熱く語れるのでしょうか(笑)
新メンバーさんも加わりスタートです。いつもの如くエッセンスを少しご紹介。
- どっちもわかるよという感覚が昔はなかった。今は、当たり前を語ることができるというのは凄い。
- 最後まで読むと突然、終わってしまう感じ。総論として書かれてないですよね。
- レヴィストロースがでた時点で、温度が変わった気がした。もしかして、私の脳の活動が止まったのかも(笑)
- 最初から理解しがたいと思った。難しい!「超かんたん」??えーコンピ本に慣れていたので、これは構造主義という言葉を頭に入れて読まないと…
- ラカンの原書では理解できなかったところを、内田先生の本でよーく分かった。こぶとり爺さんの喩えでかなりわかった気がした
- 構造主義が好きなのは、自分のせいじゃなくて全体の中の私、外側のせいにできる、そんな必然めいたところ。エクリチュールはそういう話
- 使用言語で論調も変わる。英語でディベートすると攻撃的(笑)
- 何かの中に自分が納まっていると思うと、逆に怖い。安心感ではなく怖さを感じる
- 主体が自分ではないという感覚・考え方に馴染めた。ベースがわかった
- 全然、寝ながら学べませんでした!
- 前半は一般的な概念で話そうと思っていたが、書いているうちに全体を語るのをやめていませんか?
- 「この本では構造主義はわからない」これはパスなんですよ(笑)
- バルトの意味をざっくり抜いたのが俳句
- 橋爪大三郎「はじめての構造主義」を読んだ。レヴィストロースの人類学について詳しく解説され、フーコーやラカンも出てくる。「これが構造主義」とわかる
- じゃあ平たく言うと・・・近親相姦の禁止、監獄の発生、社会まで広がったのが権力、バルトの言語!他者、自分にないものを受け入れるからブレる、他者なる負い目。無意識もまた言語の構造で出来てはいないか?
- 有名な人の大事なことは解説している。なぜ構造なのか、わかった気がした。
- ポストモダン いろいろな見方がある。道徳と法律 「物」とは何か?
- 電気窃盗って知っています?法律では電気泥棒のために「電気」が定義されています
- この本はマーケティング!買わせるのがうまい!
- フランス思想がしっかりわかっていて書かれているからどう書かれても難しい!これ市民講座で講義されたんですよね(笑)
- 笠井潔「吸血鬼の精神分析」ラカンがわかります。それを踏まえて「オイディプス症候群」を読んだらソシュールとラカンがばっちり
- 精神分析と現代思想との関係は?しゃべっていることが無意識なのか、意識的なのかどうかわからない。
- 定義というか解釈!声を張った方が強者。政治の世界は声を集めるために派閥がある
国際問題も宣伝がうまい国が強者に - 外国ではAとBという問題がぶつかるとCという案がでてくるが、日本ではAかBに決める。どこが落としどころかという考え方に慣れていない日本。
- 話し合いの構造論は?カリスマのいる会社は答えがブレない。日本では仕組みのせいで、ひとたびミスが発生するとチェックリストが増え、コストと業務がかさむ。
チェックリストのためのチェックリスト?
次回の「第10回内田樹部部会」は2014年1月22日(水)です。
ぜひご参加下さい。