第11回カラコロ夕刻読書会 レポート

8月20日(土)午後7時半より、閉店後の今井書店殿町店にて「第11回カラコロ夕刻読書会」を行いました。
男性5人、女性7人の計12人の方にご参加頂きました。
今回は「私の好きな本と映画と音楽」というテーマでみなさんに話して頂きました。
様々な方向へと話が飛び、楽しい会になりました。
では内容をピックアップして紹介!

★本日のテーマ「私の好きな本と映画と音楽と」

まずは、哲学の本しか読まないという男性!おススメの本は土屋賢二「あたらしい哲学入門」(新潮社¥590+税)。
土屋先生が女子大で講義したものをまとめた本。かなりわかりやすい。「なぜ哲学?」というツッコミに対し「人生の意味とは何か?なぜ人は生きるのか?ということを考えるのは無意味と説く哲学書を読むと心が和みます」との答え。なるほど~。ついでに原著は研究者に任せておけば良い!とのこと。

次ぎは朝井リョウさんが大好きな男性です!「お前ってこんな嫌な奴だろう」って突きつけられるような本が好き。映画「何者」は相当気になる!好きな映画は「ゾンビ」系とか「ディープインパクト」「エンドオブザワールド」など。「基本ハッピーになれる本とか映画とか読まないし、視ないです!」この一言で全員爆笑!

このあたりで指名制に!
僕ですか?と言った男性は、歴史の勉強中。「新版古事記 現代語訳付き」(中村啓信訳注角川ソフィア文庫¥1,124+税)を読んでいます。
(おおおお~凄い!)
最初の三分の一が島根県の話。やっぱりオリジナルが良いです。「出雲国風土記は?」との質問に当時の政権がどういう意図で書いたのか?色々わかり面白い!映画はとにかく何も考えず観終わったら面白かった~と思える映画が好き。S・セガール「沈黙」シリーズやブルース・リーの映画。音楽は親の影響で最近は「Xジャパン」を聞いています!
(Xジャパン!?どよめき。だが、知らない世代がいました!うそ~!)

今回初参加の女性です。こちらも朝井リョウさんファン。それ以外にも西加奈子や柚木麻子などが好き。朝井リョウの「何者」(新潮社¥590+税)は就活中には読むなと言われた。あまりにもリアルで落ち込むから・・・。さきほどの男性も「そうだった~」と合いの手!好きな映画と本をからめて、良いと思ったのは三島由紀夫の「春の雪」(新潮社¥710+税)。小説も良かったけど、映画も素晴らしかったです。

最近、読書と言えばもっぱらコミックという女性は、谷口ジローのコミック「ブランカ」(小学館¥1,333+税)を紹介。遺伝子操作で生み出された最強の軍用犬の物語。その軍用犬が極寒のシベリアの大地を走るシーンでは、シベリウスの「バイオリン協奏曲第一楽章」が頭に浮かんできます。みなさんは、ある作品を読んで音楽を思い浮かべるってことありますか?
その問いに・・・男性陣が「ジョジョの奇妙な冒険」とメタリカ!ええ~ヘビメタ??
それから、ひとしきり「ジョジョ」ネタで盛り上がる!!!!
そして以前盛り上った話で、本を読んでいるとき音声が聞こえるか?聞こえないかで議論再燃!聞こえない人の顔には「?」マークが・・・。物語に浸っている人には聞こえないと思うよ・・・。

本が大好きな女子中学生さん。コミック「文豪ストレイドッグス」(KADOKAWA1巻¥560+税)に夢中。テレビアニメの放送開始で益々盛り上がっているとのこと。人気の声優さん出演。最近では京極夏彦と綾辻行人が対決するらしいです。この漫画からリアルな文豪の作品を読みますか?との問いに最近読む人が増えてきましたとのこと。未来は明るい!?

これ買いました!と言って本を広げてくださった男性は、鍵和田啓介の「みんなの映画100選」(オークラ出版¥2,500+税)を紹介!あの映画の名シーン、あの名セリフが見開きで紹介されています。最近見たドキュメンタリー映画「バックコーラスの歌姫たち」が凄く良かったです。
ここで哲学好きの男性が、「あ、ぼくもドキュメンタリー映画視ました!「ヤング@ハート」。
平均年齢80歳の男女のロックンクンロールコーラス隊の物語。感動します!」

明るい気持ちになれる本を読みますと言った女性は、最近、池井戸潤「陸王」(集英社¥1,700+税)を読み、やる気が出ましたとのこと。つらい現実をつきつけられるような本は苦手です~。
漫画では、「アヒルの空」(日向武史 講談社¥429+税)を読んでいます。(ええ~ッ、まだ連載中だったんだ!との声あり)これから観たい映画は「セトウツミ」「エミアビのはじまりとはじまり」。お笑い映画かちょっと変わった映画が好き。だから音楽も楽しい~「ゴールデンボンバー」を聴きますよ~。

今回初参加の男性が紹介してくれたのは、「おじいちゃんのノート」(中村輝雄 セブン&アイ出版¥1,500+税)。おじいちゃんが特許をとった便利なノート。でも売れなくて孫娘がツイートしたら大反響!という中村印刷所の中村輝雄さんがそのあたりを本にしました。
その便利なノートも一緒についています。ノート自体もぜひ置いてほしい。星野道夫が好きで、没後20年記念特集号「BRUTUS 星野道夫特集号」(マガジンハウス¥648+税)にも癒されています。最近、音楽はサカナクションです。

映画大好きな女性は、好きな本のジャンルは脳科学系、新書など。小説は読まないです!最近観て良かったと思う映画は純愛系の「天文学者の恋」、「鑑定士と顔のない依頼人」。観たい映画は韓国のドキュメンタリー映画「あなた、その川を渡らないで」です。長年連れ添った年老いた夫婦の純愛物語。(その映画、テレビで紹介されていましたね~)

最近思うこと・・・・。
・紙から電子書籍への変化は止められない。雑誌も定額で読みたい放題というサービスが始まった。所有するという意識のない人はやはりネットへと移る。紙の雑誌は売れない・・。
・技術革新の過程を体験していると思うと楽しい。
・最近休刊になった雑誌がWEBで読めるようになった。紙の時は熱心に読んでいたけど、WEB配信になったら読まなくなった。何故かな~。
・本にするべきものしか本にならないような気がする。
・WEB上でいつでも読めるなら、絶版のない世界が始まるからラッキーかもしれない。
・でもネットの世界は玉石混合だから、何が必要な情報かわからない。情報の取捨選択は自分たちでやらなければならないよね・・・。

ということで話はつきませんでしたが、時間となりましたのでお開きとなりました!!
次回のカラコロ夕刻読書会は10月を予定しています!!!

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