第13回カラコロ夕刻読書会 レポート

12月17日(土)午後7時半より、閉店後の今井書店殿町店にて「第13回カラコロ夕刻読書会」を行いました。
男性4人、女性8人の計12人の方にご参加頂きました。
今回のテーマは「中高年も知りたい!少女漫画と原作映画」で中学生と高校生の女子も参加してくださり、大変盛り上りました!

では内容をピックアップして紹介!

●テーマ「中高年も知りたい!少女漫画と原作映画」

★女子高校生と女子中学生の姉妹が紹介してくれたのは、4作品です。
・映画「Orange」。コミックは大人気の高野苺、双葉社アクションコミックス「Orange1~5」。映画もコミックもあまりにも青春していて照れる!とのこと。でも大人は胸キュンになりますよ。
・映画「脳内ポイズンベリー」。(原作水城せとな、集英社クイーンズコミック「脳内ポイズンベリー1~5」)頭の中の五つの性格、ポジティブ、ネガティブ、衝動、記録、まとめ役が、脳内で会議をするところが非常に面白いそうです。笑いあり涙ありのラブコメ。原作からはかなり省いていますが映画は映画で面白いとのこと!
・映画「君に届け」。(原作椎名軽穂、集英社マーガレットコミックス「君に届け1~27」)
根暗な性格の爽子(さわこ)が翔太との出会いにより人生をエンジョイするまでを描くラブコメディ。映画の主演は多部未華子と三浦春馬。さわやかな青春映画。
・映画「黒執事」。(原作枢(とぼそ)やな、スクウェア・エニックス「黒執事1~24」)悪魔と契約を交わした、執事セバスチャンを映画では水嶋ヒロ、大企業の御曹司を剛力彩芽が演じましたが、映画が公開されたとき黒執事ファンからは全く違う!と論争が巻き起こったそうです。でもコミックと映画は別物であると割り切れば楽しめるそうです。

★そして、久々にご参加頂きました男性がおススメしてくれたのが、
・ドキュメントドラマ「東京都北区赤羽」。(原作清野とおる、双葉社アクションコミックス「東京都北区赤羽全4巻」)わざわざDVD-BOX持参してくれて、ドラマに対する愛情を感じてしまいました。とにかくめちゃめちゃ面白いとのこと。異常な赤羽愛が描かれた原作よりも、このドラマが強烈に面白かったそうです。
・最近は、心の闇を描いた闇系コミックが話題。著者が独特の「炎人(かじん)」東山むつき著(秋田書店 ボニータコミック)。主人公の女の子が人の夢の中に入り込む能力に目覚め、心を病んでいる人を助ける話。ヤマシタトモコ「HER」(祥伝社 フィールコミック)は、女の生々しい本音がこれでもか!と描いてある。アニメ映画「聲の形」。(原作大今良時 講談社コミックプラス「聲の形1~7」)このアニメのPVはザ・恋愛!というイメージなのに、コミックの方は物凄く陰湿。イジメがテーマで耳の聞こえない転校生の女子を、クラスメートの男子がいじめる話。「泣ける」「言葉が出ない」「心が重くなる。」「読んだ後自然にやさしくなれる感じ。」「読んだあと自分の行動を振り返り、過去の自分の悪行に向かって懺悔したくなるような感じ。」「これは誰でも思い当たる部分があると思う。」「男子、良く読めるな~女子はつらい・・・。」などなど様々な意見が飛び交いました。

★さらに、元コミック担当者がおススメしてくれたのは、実写化の可能性が高いラブストーリーです。
・「椿町ロンリープラネット1~6」やまもり美香 集英社マーガレットコミックス。
親の借金を抱えた女子高校生と超イケメンの時代小説作家のピュアな恋物語。表紙をみただけで女性陣はまってしまいました。
・興味深い意見です。少女漫画の短さと少年漫画の長さについて。少女漫画は基本恋愛がテーマ。恋愛のゴールは告白するか、つきあうかだから、その分だらだらと続けられない。女子はループになるといい加減「くっつけろ!」になっちゃう。という意見が面白かったです。でも少女漫画にも「ガラスの仮面」「王家の紋章」など、ものすごく長い作品もあります。
・最近メディアで取沙汰され話題になっている、アニメ映画「この世界の片隅で」。(原作こうの史代、双葉社「この世界の片隅で 上中下」原作は、清野とおる、双葉社アクションコミックス「東京都北区赤羽全4巻」。)あの「君の名は。」を上回る好評価。じわじわと人気が出ているそうで、この会の参加者さんも観た方がいらっしゃいました。
・少女漫画苦手な男性の心からの叫び?美男美女のきれいな恋愛ものの少女漫画はもうやめて!一般人(コンプレックスのかたまり)や、クズっぽい男と女の恋愛を見せて欲しいと思う時がある。美男美女だったら、失恋しても次があるじゃないですかと思ってしまう!という男性の意見に思わず、それ系の恋愛漫画だったら、レディースコミックにありますよと言ってしまいました・・・。

ということで、コミックのオンリーの読書会となりました。しばらくコミックから遠ざかっていたので、読んでみたいコミックが次々と出てきました。その映画も面白そうだし・・・。
アラフィフですが、漫画はおススメされると読みたくなります。大変参考になりました!

次のカラコロ夕刻読書会は2月の予定です。

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