第5回 本の学校notice431読書会 レポート

9月16日(土)に第5回本の学校notice431読書会を行いました。
今回のテーマは『哲学・思想・教養について学びませんか?』です。男性4人、女性2人計6人の参加です。
今回は日頃から哲学関連書をお読みになっている読書会のメンバーさんに「哲学とは何か」をわかりやすく教えて頂きました。

ではトピックスです。

「哲学」とは何か、問題解決をすることが前提。
「宗教」は信じること、「哲学」は疑うこと。
「哲学」は西洋の考え方。西洋人「神」=「人」と考える。人は神の代理人としている。哲学者・ミルの「自由論」では人間は他人に迷惑をかけなかったら、自由に生きて良いと説いている。
アジア思想(自然の中の人間)と考える日本人にとって、「自由論」でミルが言っていることは、「あたりまえ」と考える。
そういう点で、西洋人の「哲学」は日本人には難解である。
「哲学」がわかりにくい理由の一つは、以前の思想の何に対して反論しているのかがわからない。

生物は死ぬことはわかっているのに何故生まれてくるのか?
終わりがあるからこそ生きる意味がある。
 「どうせ死ぬのになぜ生きるのか?」名越康文
哲学はあるその時代、一瞬でもたくさんの人の同意(納得・答え)が得られるもの、その繰り返しにある。

アリストテレス→フィジカ(自然学)

【形而上学】メタフィジカ(自然学の跡に来るもの)数学に似ている。 
形而上学→実在のはっきりしないものについて考えること。主に「神」「悪魔」「天使」等について考える。人間の感覚で扱えるものは形而上学とは言えない。
「哲学」は科学ではない。「科学」は観測できるもの、見ればわかるもの、調べることができるもの。「哲学」は観測できないものを考えることに繋がる。
現代の哲学者は「我々は何者か?どこへゆくのか」を考えることが主流。すべてを包括している。(科学やAIなど~)

デカルト→考えている自分がここにいると発見した。「我考える、ゆえに我あり」名言。
ウイトゲンシュタイン→「論理哲学論考」で、人間を苦しめる「形而上学的疑問」。「人間はなぜ生きている」とか「人生の意味」とか・・・。
そんな疑問はそもそも間違っている、問題の立て方が間違っている。だから答えなんか出ない。
「哲学」に派閥はない。~派という考え方はない。人それぞれ違う。

【啓蒙主義】
カント→哲学界のスーパースター?人間は正しく思考を働かせれば、よりよい世界を作れるという考え方。その「思考」の使い方を勉強すればより良く生きることができる。これが無ければいまの学校や教育という理念は無い。だからカントは凄い!
しかし、カントがこういう考えを提唱した頃には、日本人は江戸時代にすでに「啓蒙主義」的思想を会得していた。

【実存主義】キルケゴール(中世)、サルトル
「実存主義」の考えかた以前は、神様の存在・倫理・道徳・正義とはみたいなことを考えていた。キルケゴールがそんな考え方に「NO」を突きつけた。神様なんて関係ない。悩んでいる自分(人間)を重点に考える。
戦争を経験する前は人間が「より良い時代」を作っていたと考えていた。(神の代理人として)2つの大戦のあと、なぜこんなおかしなことが起きた、あれおかしいのではないかということに気がついた。そして「実存主義」が生まれた。
サルトル→今でいう、コメンテイター・作家・思想家。時代に参加することが人間。
人間は、終身自由→何をしてよい。漠然とした未来に自分自身を放り込んでいる。自分で能動的に動いたと自覚する。自分の選択。自己責任において。圧倒的に西洋人的考え方。(投企)日本人にはなじまない。例:「オバマケア」。
「実存主義」の前提として「時代」がある。「時代(歴史)」は人が創っているのではなく、得体のしれないもの、人の制御できないこと。時代に参加することが出来るが、傍観者になることはダメ。

【構造主義】
レヴィ・ストロース(人類学者)がサルトルの「実存主義」を否定。「構造主義」は、人間は一定の枠の中で考えている。すべてが自由ではない。
レヴィ・ストロースは「未開の部族」を研究し、時代や近代的な生活をしない選択をしている彼らを見て、西洋人とあまり変わらない考えも持っていることに気がついた。
レヴィ・ストロースがサルトルを否定する理由の一つは、サルトルの言う「時代」というのは西洋を中心としたもので、それに参加しないものは本当の人間ではないと言っている。つまり、部族やアジア系(日本・中国など)は、人間ではないと言っているということ?
サルトルの言っていることはおかしいのでは・・・?

サンデル⇒「政治哲学」。最大多数の最大幸福=多数決。少数はどうなる?西洋人は宗教が下地にある道徳観で、あなたたちの考えていることは本当に正しいのか?揺さぶりをかけている。トロッコ問題(A・Bの条件)で死についての倫理観を深く考えさせる。
僕らの道徳観(正しいこと)は社会のルールを守るところではない・・・?

一般教養くらいの知識しかない人は、原著は読まず、まず「哲学」の入門書から読むことをオススメ。
例:哲学を知らない人は「身近な哲学」ナツメ社。哲学を知っている人には「哲学用語図鑑」「続哲学用語図鑑」プレジデント社、など。

以上です。
本当に「哲学」はわからないことだらけだったけれど、今日の会で少しわかるようになったと思います。
第2回目を企画します!!

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