第66回本の学校読書会レポート

10月25日(木)に第66回本の学校読書会を行いました。
課題図書は、「文系と理系はなぜ分かれたのか」。内田樹読書会でも度々、文系・理系の論争があったように思います。今回はその検証という事で取り上げてみました。男性6人、女性5人の11人で話をしました。

課題図書:隠岐さや香『文系と理系はなぜ分かれたのか』(星海社新書)
文系VS理系というあまりにも不毛な論争に終止符を!ということで著者がまとめた解説本。

それではトピックスです

「文系と理系はなぜ分かれたのか?」の歴史的背景をまとめた本は、これまでになかったので、そういう意味では画期的な本だと思う。ただ、少し難しかったという意見もあった。
「文系」と「理系」について、区別はないといいながら、話している私たちが区別しているのはおかしいのではと突っ込んだ意見もありました。

文系・理系に対しての様々な問題提起・意見がありました。
高校ですでに「理系」「文系」に分けられる。これはどうなのか?
医者は理系だと思うけれど、ベストセラー小説を描いている。医療はミステリーになる!?
数学をやっている人の中の何人かは将来発明家になる人もいるのではないか?
数学は答えがはっきりしているから、数学を趣味にしている人はいると思う。
理系・文系の向き、不向きに、男性・女性は関係ないと言いながら、なぜ理系に女性は少ないのか?医学部入試で女性が意図的に排除されるというケースは、女性特有の問題が原因なのか?
育てられた環境によるのではないか?
過去には、社会のインフラによっても、理系と文系がわかれている状態だったと思うが、今はそういうことはないと思う。文系・理系に分ける意味があるのか?
国語の成績は良いのに、数学の文章題が解けなくて苦しんだことがあった。

などなど、どうしても「文系・理系」に分けて考えてしまいました。そういう分け方が学ぶことへの意識低下を招く場合もあると思いました。

以上です。

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