東野圭吾氏絶賛!鉄壁のトリックの乱歩賞作品

江戸川乱歩賞というと、ミステリ作家の登竜門。この賞を受賞した作家さんは、ミステリ作家として活躍している方が多い。
そして受賞作もかなりの傑作が多いです。

中でも第55回江戸川乱歩賞受賞作の『プリズン・トリック』遠藤武文著は、かなり高度なトリックを使った‘乱歩賞史上最大級の問題作’。今年1月にやっと文庫化された、乱歩賞作品文庫最新刊。

ストーリーは、市原の交通刑務所内で受刑者石塚が‘前へ倣え’の奇妙な姿勢で死んでいた。そして同所内の宮崎が逃亡。完全な密室で起きた殺人事件は、安曇野を舞台にした政治汚職にまで波及していく。

刑務所内での密室殺人という展開は驚き!さらに所内での日常の描写もなかなか興味深く読めた。読み終わってもしばらく???が続いた。練りに練ったトリックが際立ったミステリ作品。

単行本で早々と読んでしまったはまさき。しかし文庫には単行本では未収録の‘ある人物からの手紙’が収められている。なので単行本は持ってるけど文庫も買わねば!!
文庫では単行本時には気がつかなかった意外な発見があるかも!!


『プリズン・トリック』
著者:  遠藤武文
出版社: 講談社
価格: ¥667(税別)