[警察内部に巣食った巨大な闇と
警察の正義を全うしようとする、
密命チームとの激烈なる闘いを
描いた、「クラン」シリーズ第3弾。
「クランⅢ 警視庁公安部・区堺浩の深謀」。
渋谷駅を襲ったテロ事件で、晴山はまたしても部下を失う。
助け出されたあとも、そのショックから抜け出すことが出来ずにいた。
一方、渋谷南署のベテラン刑事・岩沢は、テロ襲撃時「神」の声を
直接聞いていた。そんな岩沢に、密命チーム「クラン」の
区界が接触してきた。だが、警察上層部を信じられない
岩沢はクランへの参加を固辞する。
クランには公安部・区界、鑑識の綾織、晴山刑事、若き女性分析官の
ほか、なぜかアメリカのFBI捜査官も参加していた。
しかし、晴山と岩沢の微妙な対応に、一枚岩とも思われたチームの結束
に微妙な綻びが出始める・・・。
「神」と呼ばれる黒幕はテロ現場から姿をくらますが
その姿を目撃した人物がいた。
それは、岩沢の部下、足ヶ瀬巡査だった。
警視庁公安部の区界を中心にした捜査の末、
「クラン」の面々は「神」への足がかりをつかむことに成功する・・。
だが彼らの元に、再び恐ろしい事件の気配が―。
次々と起こる事件に、さすがの区界も敵の思惑を図れない。
焦る「クラン」チームにさらなる試練が!
チームの要、千徳光宣警察庁長官官房首席監察官のある決心だった!?
警察内部の巨悪VS密命チーム「クラン」との一進一退の攻防が
物語の面白さをMAXに押し上げる!!
「神」と呼ばれる人物の神業も気になるところ!!
「神」とは一体何者なのか?
次回、第4弾に期待!!!!
『クランⅢ 警視庁公安部・区界浩の深謀』
著者:澤村鐡
出版社:中央公論新社(文庫)
価格:¥740(税別)