サイコサスペンスの傑作!「氷の双子」

「氷の双子」というタイトルに惹かれて読みました。
久々に海外のサイコサスペンスの面白さにはまりました。

氷の双子

6歳になる双子の娘の一人、リディアを事故で失った
サラとアンガス夫妻は、悲しみから抜け出せないでいた。
一年後、夫婦は一念発起して、新たな生活を営むために
ロンドンから、アンガスの祖母が暮らしたというスコットランドの
孤島へと移住を決めた。

再出発に希望を抱くサラだったが、遺された双子の
一人、カースティがサラに衝撃的な一言を放った
「マミー、死んだのはカーズティだよ。あたしはリディア。」

まさか、死んだ娘を間違えたのか・・・・?
リディアとカースティはあまりにもそっくりな双子だった。
成長しても親でさえ間違える始末。
事故の前は二人でよく入れ替わる遊びをして、サラを困らせていた。

アンガスとサラの夫婦はリディアを失ってから、
お互いに不信感を抱いていた。
サラの胸の内には夫に対する不満が巣食っていた。
アンガスも妻に対して根深い不信感があり、そして秘密を抱えていた。

夫への疑惑、娘の不可解な行動、そして娘の死に対する深い罪悪感・・・。
孤島での生活は、サラの心を蝕んでゆく・・・。

遺された双子の一人、カースティの行動はホラーに近い。
わざとそう思わせるように描かれているのか?とても興味深い。
さらに、孤島という閉じられた世界で、妻の心が次第に壊れてゆく
過程が緻密に描かれていて、読んでいると背筋が凍る。

誰が正常なのか?どこまでが真実なのか?生き残った双子の一人は
リディアか?カースティか?・・・・読んでるこっちも困惑!!

読みだしたら止まらないノンストップサイコサスペンス!!

『氷の双子』
著者:S・K・トレメイン/国弘喜美代・訳
出版社:小学館(文庫)
価格:¥900(税別)