本の学校で「意外な組合せが面白いミステリー」ミニフェア開催パート1

組合せ次第でものすごく面白くなっているミステリー作品を集めました。

誰も考えつかなかったコンビで事件を追うヴァージョンでは、
最も面白いと思った作品が、
五十嵐貴久「相棒」(PHP研究所 文庫)
新撰組の土方歳三とあの坂本龍馬がコンビで
徳川慶喜暗殺未遂事件を追う。
土方にとって坂本は宿敵!ところがそんな宿敵に
出会っても、坂本は土佐弁でまったり。土方は
血管切れそうになるくらいイラつくけれど、
まったりだが頭が切れる坂本を次第に信頼するようになる。
幕末オールスターを配し、意外過ぎるコンビが活躍。
一番のおススメ!

日本警察史上初捜査に導入された昆虫博士にによる捜査。
川瀬七緒「法医昆虫学捜査官」シリーズ(講談社文庫)は
死体から発生した昆虫の生態を調べ、そこからさらに正確な
殺害日時や殺害場所などを特定し、法医学者と連携して
殺人捜査を行う。その法医昆虫博士は、なんと虫オタクの
女性。猪突猛進で徹底的にKY(空気読まない)の性格が
災いし、警視庁上層部からは変人扱い。そんな彼女と
コンビを組むのはベテラン強面刑事。
その性格に辟易しながらも、女性昆虫博士をサポートする。
絶妙のコンビだ。

物語の設定が面白いミステリーでは、
時代小説のミステリーが面白い!今一番のおススメは、
山本巧次『大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう』シリーズ。
平成の元OL女性が、江戸時代と平成を自由にタイムトラベルし
江戸で起こった様々な事件を、平成の科学捜査で解決する。
江戸の情緒がたまらない。タイムスリップものということで、
SF時代ミステリーというところ。
主人公の謎の解明のくだりにいつも舌を巻く!!

まだまだあります~。
次回に続きます!!