文句なく本格ミステリーの傑作!東野圭吾氏『悪意』

ゴールデンウイークなのに、残念ながら雨・・・・。レジャーの予定のないときは、やっぱり読書が一番です。
しかもとびっきり面白いミステリーだったら!楽しいで~す。
ということで今回紹介するのは、東野圭吾氏の傑作ミステリー作品『悪意』(講談社文庫)です。
刑事・加賀恭一郎シリーズ第四弾。はまさきが初めて読んだ東野作品です。
加賀恭一郎刑事は、阿部寛主演で連続ドラマ化(新参者)・映画化(麒麟の翼)されてメジャーになりました。
湯川博士のガリレオシリーズと並び、東野圭吾氏の代表作のシリーズです。

人気作家・日高邦彦が仕事場で殺された。第一発見者は日高の妻と幼馴染の野々口。
犯行現場に赴いた、警視庁捜査一課の加賀恭一郎刑事の推理で犯人はほどなく逮捕された。
しかし殺害動機について、犯人は決して語ろうとしない。
早い内から犯人が特定されるが、この小説の意図は殺人事件の推理ではなく、なぜ犯人は日高邦彦を殺害したのか?その動機だ。
手記の形式でストーリーが展開されるのが、この手記が鍵となる。
独特の観察眼を持つ、加賀刑事の推理が冴える!最後に導き出される衝撃の動機とは!そして真相とは・・・!?

人間の心の奥に潜む闇を浮きぼりにしたミステリーの傑作です。東野作品の中で燦然と輝く!超一級の本格ミステリー。何度読んでも心に響きます。

『悪意』
著者: 東野圭吾
出版社:講談社
価格:¥629(税別)