鬼教官・風間が新米刑事を現場で鍛える!「教場0」

長岡弘樹さんの人気警察小説シリーズの最新刊が
発売されました!
「教場0 刑事指導官・風間公親」です。

前2作を上回る面白さで、興奮しました。

凶悪事件、難事件の増加に県警本部がとった秘策とは!

「教場」「教場2」は警察学校が舞台だったが、
本作は、警察学校の教官になる前の風間が、
新米刑事を現場で育てる「風間道場」が舞台。
「風間道場」に送り込まれた刑事たちと
犯人たちの攻防に息が詰まる。

「仮面の軌跡」
借金の肩代わりに男と交際を続けてきた女性。
だが、大企業の御曹司から見初められ、男に別れを告げるが
二人の秘密を暴露すると言われ・・・。

「三枚の画廊の絵」
数年前に離婚し、客からの依頼で細々と絵を描きながら
画廊を営む男性。唯一の楽しみは親権を手放した息子の将来。
画家を目指す息子だったが、その夢を阻むものが現れ・・・。

「ブロンズの墓穴」
息子が学校でいじめに遭い登校拒否になってしまった。
母親は、女性担任に再三いじめの相談をしようとするが、
いじめ存在を認めようとしない・・・。
面会を拒む担任の態度に、母親は業を煮やしていた。

「第四の終章」
隣室に住むかけだしの女優に思いを抱く男性。
そんなある日、男性の元へその女優が助けを求めてきた。
彼女の部屋で俳優仲間の男性が自殺しようとしているという。
その俳優には何度かアパートで声をかけられたことがあった・・・。

「指輪のレクイエム」
50歳で自宅デザイン事務所を営む男性には、70歳で認知症に
なった妻がいた。20歳の歳の差はあるが、愛し合って結婚した。
しかし男性は妻の介護に疲れ果てていた・・・。

「毒のある骸」
昇進目前の法医学教授は、服毒自殺した遺体を司法解剖する際、
事故を起こし助教に大けがを負わせてしまう!!

誰が事件を起こしたのか?ではなく、事件はなぜ起きたのか?を追う
警察ミステリだ。著者独特の着眼で描かれるそれぞれの短編には、
緻密に計算された伏線が仕掛けられ、回収された真相の先に
さらなる一撃が襲う。
前2作を上回るストーリー展開は、今までの警察ミステリ
にはないひねりが効いていて心が揺さぶられる。

「刑事コロンボ」「古畑任三郎」を彷彿とさせる
倒叙ミステリーの傑作が誕生した!

『教場0 刑事指導官風間公親』
著者:長岡弘樹
出版社:小学館
価格:¥1,400(税別)