医療ミステリーの極致!「螺旋の手術室」

11月19日(日)午後3時から、本の学校今井ブックセンター
2F多目的ホールで知念実希人さんの「トーク&サイン会」
を行います。

ということで、今週は知念実希人作品ウイーク!
今回紹介するのは、「螺旋の手術室」です。
あまりにも残酷な真実!
医療ミステリーの極致!

純正医科大学付属病院の教授選の候補者だった、冴木真也准教授が
手術中に不可解な死を遂げる。その執刀医だった医師は、冴木準教授と
教授の座を争っていた。周りから疑惑を持たれ、マスコミにも
追われたその医師は、特別室に入院という体裁をとり逃げ込んだ。
しかし、急激な体調悪化で亡くなる。
教授選候補者たちが次々と亡くなり、冴木真也と同じ病院で
働く、息子の裕也は父の死に疑問を持つ。
大学を探っていた探偵が遺した謎の言葉を手掛かりに
独自で調査を始めるが・・・。

父を憎みながらも、父と同じ医師となった裕也。
簡単な手術だったにも関わらず、父は手術中に
死んだのだ。なぜ父は死んだのか?
そして父との確執で実家をでていた裕也の妹は
父の死に衝撃を受ける。

連続して起こった教授選候補者たちの謎の死。
偶然の死ではない。
裕也は殺人だと確信するが、誰がどんな手を使って
殺害したのか見当もつかなかった。

「完全犯罪」を目論んだ謎の殺人者。
誰が何のために・・・?

謎を探る裕也に襲い掛かる危機、
「超」スリリングな展開。
医師にしか描けないトリック!
そして、意表を突くラスト!

医療ミステリーの面白さが十分堪能できる傑作。

『螺旋の手術室』
著者:知念実希人
出版社:新潮社
価格:¥710(税別)