探偵・槇野&女刑事・東條シリーズ最新刊『亡霊の柩』

大田市在住のミステリー作家、吉田恭教さんの
ミステリー小説、「可視る」「亡者は囁く」
「鬼を纏う女」「化身に哭く森」と順調に
シリーズを重ねる‘探偵・槇野&女刑事・東條’シリーズ。

昨年7月に上梓された「化身の哭く森」に続き、
シリーズ最新作が発売されました。
タイトルは「亡霊の柩」(南雲堂刊)です。

主に松江市・大田市という島根県民には嬉しい!地元が舞台の
ミステリー作品です。

鏡探偵事務所に養護施設の園長から人捜しの依頼が舞い込んだ。
男性の名前は「五十嵐靖男」。

槇野は早速行動開始。するとあっさりと判明する。
五十嵐は結婚して妻と二人で生活していたが、
今夏亡くなっていたのだ。その知らせを受け、五十嵐宅に
お悔みに行った園長だったが、なぜか五十嵐の妻に
罵声を浴びせられ門前払いをされてしまった。

園長から再度依頼を受けた槇野は、五十嵐失踪の理由と
死因を調べる過程で、想像も出来なかった事実にぶち当たる。
これ以上の調査は無理と判断した槇野は、警視庁捜査一課の
東條有紀に情報提供をしたのだった。

簡単な人捜しのはずが、とんでもない事件を
引き当ててしまった槇野。しかしその事件は
自身が警察を辞めることになった事件と繋がっていた!
槇野は自らの忌まわしい過去と決別するため、
何としてでも真相を暴く決意をする。

東京から、島根県大田市・松江市を舞台に
繰り広げられる、迷宮のように入り組んだ事件。
しかし、槇野と東條の信頼関係が生んだ捜査で
次第に事件の真相を解き明かしてゆく・・・・。

シリーズ最高傑作と言っても過言ではない面白さ。
混迷を極める不可思議な事件の解明にはまり、
ページを捲る手が止まらない!
一気読み必至の傑作ミステリー。

『亡霊の柩』
著者:吉田恭教
出版社:南雲堂
価格:¥1,700(税別)