「アゲハ」の戦慄再び!『警視庁‘女性犯罪’捜査班 警部補・原麻希 蝶の帰還』

女性刑事が主人公の大人気警察小説シリーズ
「女性秘匿捜査官 原麻希」。
その続編とも言うべき新たなシリーズ
「警視庁‘女性犯罪’捜査班 警部補・原麻希」。
こちらも非常に面白い!!!
すでに4冊が発売中で、最新作は「蝶の帰還」です。

捜査のためなら、猪突猛進!
天才的刑事の感とキレッキレッの洞察力で
事件の本質を見抜く原麻希。
旦那は元公安刑事、15歳も年上ですでに退職。
しかし、今作はこの旦那が現役の公安刑事として
活躍した暗い過去も登場。妻には言えない秘密が
あった。

警視庁捜査一課の広田は娘の授業参観のあと、
下北沢で女性遺体が見つかったと連絡が入る。
急遽現場に駆け付けた広田は、そこが以前、
原麻希とともに巻き込まれた殺人事件の
現場だと気づく。
妙な胸騒ぎを感じる広田・・・・。
すると今度は広田の娘が何者かに誘拐されてしまう!!

すべてが8年前の「アゲハ」事件と酷似していると
気づく・・・。
アゲハの再来なのか・・・?

警視庁は広田の娘を誘拐した犯人が「アゲハ」で、
秘かに日本にもどっていたアゲハが再び国外逃亡を
企てていると推察する。さらに「FBI」施設への
テロを計画しているという疑いも出てきたため、
公開捜査に踏み切った。

一方、広田と麻希は別ルートでアゲハの行方を
追っていた。そしてついにアゲハの元に
辿り着く!
だが、そこには想像を絶する展開が待っていた!

アゲハこと、戸倉加奈子が再び登場。
8年前に逮捕されたあと彼女がどうなったのか?
麻希の夫、原則夫はどう関わったのか?
彼らの秘密が暴かれる。

すさまじい疾走感で怒涛の展開を見せる。
アゲハと麻希の対決。
2転3転する事件の真相。
その面白さはクライマックスまで止まらない!

シリーズ最高傑作!

『警視庁「女性犯罪」捜査班 警部補・原麻希 蝶の帰還 上下』
著者:吉川英梨
出版社:宝島社(文庫)
価格:上下各¥590(税別)