最恐のホラーミステリー「凶眼の魔女」

単行本で読み、文庫化されたタイミングで読みました。
何回読んでも怖いな~。
幽霊も怖いけど、一番怖いのはやはり「人間」?

探偵・槇野&警視庁刑事・東條有紀が登場するシリーズ
第1作です。

探偵の槙野は、幽霊画が描いた画家を探してほしいと
ある画廊のオーナーから依頼を受けた。
その幽霊画は島根県のある神社にあったため、
彼は島根へと向かった。
そして、その神社で見た幽霊画のおぞましさに衝撃を受けた。
画家は松江にいると聞いた槙野はその足で訪ねた。
だが、画家に幽霊画の話をすると突然怒り出し、
追い出されてしまった。
東京に戻り、画廊のオーナーに調査内容を伝え、仕事は終わった。
だが、一年後その画家はなぜか神奈川県で自殺を図る。
画廊のオーナーと約束していたことで、絶対に「自殺」
ではないと言われ、槇野は画家の事件を調査することに。

東京多摩市では、女性ばかりを狙う、連続猟奇殺人事件
が起こっていた。
警視庁の東條有紀は、後輩と共に現場にいた。
眼を背けたくなるほどの遺体。
しかし、東條は眉一つ動かさず、遺体の状況を調べていた・・・。

何の関係もないと思われていた、画家の死と猟奇殺人事件。
このふたつの事件はどう繋がってゆくのか!?
幽霊画に隠された秘密とは・・・?

次々と提示される謎・謎・謎!
それが一つになった時、真相に繋がったかに見えたが!
ありえない、全く考えが及ばないクライマックスを迎える。

先へ先へと続きが読みたくなる、一気読み必至の
ホラーミステリー。

『凶眼の魔女』
著者:吉田恭教
出版社:実業之日本社(文庫)
価格:¥787(税別)