女刑事・原麻希再登場!「警視庁捜査一課八係 警部補・原麻希レッド・イカロス」

捜査一課八係・八班に異動となった
原麻希の新たな活躍を描く!

「女性犯罪」捜査班にいた原麻希は、捜査一課
八係に異動となった。
係長は麻希の元恋人だった広田達也だ。
さらに、以前「女性犯罪」捜査班で一緒だった、
鍋島も一緒だ。

そこへ平成生まれの手塚大翔巡査部長が配属されてきた。
何かあればすぐにスマホで調べ始める手塚を見て、
広田は渋い顔をする。「スマホ刑事」などと揶揄
する始末。

だが、広田の刑事としての矜持を見た手塚は、
スマホで調べるのも大事だが、刑事は足を
使って捜査をするという広田の言葉で一歩踏み出す。

気弱だった手塚は、広田の言葉で徐々に刑事として
目覚めてゆく。

そんな経緯の中、ある住宅街で年配者の不自然な
連続孤独死が発覚する。
事件性があると判断した麻希は、八係のメンバーで
捜査を開始。

そこで、連続孤独死の一人の女性の遺品から
ノートが発見される。そこには「米村さん
ごめんなさい」と綴られていた。

捜査が進むにつれ、連続孤独死事件の裏に、
過去に日本中を震撼させた悪質な詐欺事件が
関わっていたことが判明する。

麻希たちの捜査、手塚が必死で集めた情報、
誰も期待してなかった鍋島の意外な活躍で
事件の全貌が明らかになるかと思えたが….。

それは予想だにしない巨悪と繋がっていた!

この作品、いつもと感じが違う思ったら、
原麻希の猪突猛進の捜査シーンよりも、
手塚の活躍に焦点を充てている感じ。
手塚の成長も描かれて新鮮だ。

八係の捜査は、誰もが違う方向から調べて
いたのに、最後にピタッとはまって思わず
凄い!!と叫んでしまった。

警視庁捜査一課八係シリーズ、最高に面白いです!

『警視庁捜査一課八係 警部補・原麻希 レッドイカロス』
著者:吉川英梨
出版社:宝島社
価格:¥640(税別)