最近、女刑事ものにはまっている私・・・。先日、たまたまお店の文庫コーナーを物色していたら、この本が目に留まりました。うわ~面白そう・・・。早速読みはじめました。
警視庁鑑識課に勤める原麻希は、ある日子供を預かったという誘拐犯からの電話を受ける。
犯人からの指示で、箱根の芦ノ湖畔にある別荘へと向かった。
そこには、同じく息子を誘拐されたというかつての麻希の上司、戸倉加奈子もいた。
彼女たちに見せられる子供たちの映像・・・。「アゲハ」と名乗る誘拐犯の目的は・・・・?この事件は、麻希と加奈子の運命を変えた忌まわしい8年前の事件が関係しているのか・・・・?
過去には警視庁の花形、捜査一課でその切れ者ぶりを発揮していた麻希。
しかし激しい出世競争に明け暮れる男性刑事からうとまれ、鑑識課に異動になった。
だが、その後も何かと相談を受ける麻希。彼女の捜査官としての腕と勘は誰からも一目置かれている。
『ストロベリーナイト』の姫川玲子、『アウトバーン』の八神瑛子は、あまりにも美しく、かっこよく、強すぎて読んでいてちょっと近寄りがたい思いがあったけれど、原麻希は部下から「ハラマキ巡査部長」などと呼ばれ、いじられている。
結婚していて二人の子持ち、しかも一人は夫の連れ子で25歳の青年。麻希とは10歳しか違わない・・。
夫は同じ刑事だが、どうも不倫をしているらしい・・・などとプライベートではかなり深刻な悩みを抱えながら、仕事も一生懸命する今どきの生き生きとした女性として描かれ、女性として非常に共感を覚える。
さらに警察ミステリーとしても非常に面白い!!警察小説に新たなヒロイン誕生!と言えるかもしれない。
今回ドラマ化されるが、瀬戸朝香さんがどんな原麻希像を見せてくれるのかとても楽しみ!!
そして、第2弾も発売中、『スワン 女性秘匿捜査官・原麻希』(宝島社文庫)。今読んでいます。これも面白いですよ~。
『アゲハ 女性秘匿捜査官 原麻希』
著者: 吉川英梨
出版社:宝島社
価格:¥457(税別)