島根県在住のミステリー作家・吉田恭教さんの
新作が発売されました!
タイトルは、「凶血 公安調査官 霧坂美紅」。
角川ホラー文庫です。
タイトルからしてホラーな展開が待っているのか?
ワクワクします!!
旧日本軍がドイツから送られてきた、狂犬病ウイルス
の変異体を使って細菌兵器を作り、アメリカを
一網打尽にする・・・
しかし、その計画は遅すぎた。
広島と長崎に原子爆弾が投下され、
日本は終戦を迎えた。
細菌兵器を作っていた科学者たちは、そのウイルスを
ある場所に隠し、集団自決をはかった。
それから65年後、連続老女殺人事件の犯人が逮捕された。
しかし、その犯人が戦争中に死亡した被害者の
夫の遺書を持っていたことで事態は急転。
その手紙こそ、旧日本軍が開発した恐るべき
細菌兵器の情報が書かれてあった。
公安調査庁調査官・霧坂は、その現場に駆り出され、
隠された細菌兵器の情報収集に奔走する。
一方、警視庁の女性刑事・中島は異様な死体に
戸惑っていた・・・・。
暗躍するカルト集団「シャンバラ」。
接種すると体に驚くべき変化が起こる
ウイルス「V-BLUT」。
そして、謎の白い男・・・。
多彩な物語と医学的知識を盛り込んだストーリー
展開は、スピード感があってグイグイ読ませる!
ウイルス兵器と謎の変死体。この二つが繋がった
時、恐ろしい真実は明らかになる。
そして、前代未聞のラストに仰天する。
毎回、吉田さんの作品には驚かされます。
いったいどこからこんなにたくさんの
アイディアを思いつくのか?
本当に面白くてあっという間に読んでしまいました。
「警視庁特殺 使途の刻印」もですが、
この作品のシリーズ化も期待しています!
今作品は、石見銀山や大森町も登場し
地元の読者を楽しませてくれます!
『凶血 公安調査官霧坂美紅』
著者:吉田恭教
出版社:KADOKAWA(ホラー文庫)
価格:¥720(税別)