話題の探偵コンビ再び登場!!「その裁きは死」

一昨年、様々な海外のミステリーランキングで
7冠を達成した「カササギ殺人事件」。
衝撃的面白さでミステリーファンを狂喜させた。

さらに、ホロヴィッツ自身が作品に登場
し、元刑事の偏屈探偵・ホーソーンと
コンビを組んだ「メインテーマは殺人」。
この作品も昨年ミステリー業界に旋風を
巻き起こした。
誰もが、このコンビの続編を待ち望んだ!

そして9月!ホロヴィッツ&ホーソーン
コンビが「その裁きは死」で再び登場!
ひゃ~待ってました!!!

ホロヴィッツは、自身の脚本のドラマ撮影
に立ち会っていた。本番撮影中、無遠慮に
タクシーが止まりホーソーンが降りてきた。
ホロヴィッツは彼の無神経さに怒り心頭!
ホーソーンはそんなことおかまいなく、
ホロヴィッツを無理やり事件に巻き込んだ。

離婚専門の弁護士リチャード・プライス
が殺害された。
被被害者は、自宅で顧客から贈られたワイン
の瓶で頭を殴打された後、割れた瓶を喉に
突き立てられて死んでいた。
現場の壁には乱暴に描かれた数字「182」。
被害者が殺される直前に残した謎の言葉。

被害者は不動産業者の離婚した元妻と
資産分配について揉めていた・・・。

早々に犯人と思しき人物が登場するが、
二人が関係者に聴取してゆくと、疑わしい
人物が次々と現れ、複雑な様相を呈してくる。

そして、いつものことながらホーソーン
は秘密主義を通し、ホロヴィッツは彼に
翻弄され続ける。
その間、ホロヴィッツは事件を担当する
女性警部に脅されスパイになれと強要されたり、
大変な思いをすることになるのだ。

緻密に配置された数々の謎。
それらが徐々に回収され事件の輪郭が
浮かび上がった時、予想をはるかに
上回る真実に唖然とする!

周囲の空気を全く読む気がない「超」
KYだが、卓越した推理力で事件の真相を
暴く探偵・ホーソーンとミステリドラマの
人気脚本家でありながら、自虐と思わせる
ほど作中で無能さをアピールするホロヴィッツ。
この魅力的なコンビの活躍にはまる!
最高級の面白さで迫る犯人当てミステリーの
傑作!

次の作品があれば、早く読みた~い!

『その裁きは死』
著者:アンソニー・ホロヴィッツ著/山田蘭訳
出版社:東京創元社(文庫)
価格:¥1,100(税別)