天久鷹央長編シリーズ第6弾「神話の密室」

天久鷹央シリーズの長編第6弾
「神話の密室」を読みました。

今回は「バッカスの病室」
「神のハンマー」中編2編を収録。
神話にちなんだ2つの難事件。

酩酊状態で天医会総合病院へ
救急搬送されたミステリー作家。
アルコール依存症の診断を受け、
出入り不能な閉鎖病棟に入院。
しかし、アルコールが一滴もない、
閉鎖病棟で、なぜだか
泥酔を繰り返す作家・・・。
いったい何が原因なのか?
【バッカスの病室】

キックボクシングのタイトルマッチで
千人もの観客が見守る中、王者が
勝利の瞬間にリングで死亡した。
王者を襲った死の原因は何なのか?
【神のハンマー】

不可能な状況で起きた二つの犯罪。
天医会総合病院の副院長で天才的
頭脳を持つ女医・天久鷹央は、
部下の小鳥遊にこの二つの事件の
解明を委ねた。

果たして小鳥遊は、天久の期待に
応えることが出来るのか?

天久と小鳥遊の信頼関係は
ここまで深まった!!凄い!
鷹央さんは、小鳥遊さんをやっと
自分の右腕として認めたのかな~
このコンビ、本当にいい感じで好き。

そして、毎回驚愕させられる、
医学的謎の仕掛け。
素人では絶対に解けない!
だから、謎が解明されたときの
驚きは半端ない!
この2作品も「え~~~~ッ」と
思わず叫んでしまった。

なんかどんどん医学的謎が面白く
なってる気がする。
益々読むのが楽しみになってくる。

『神話の密室 天久鷹央の事件カルテ』
著者:知念実希人
出版社:新潮社(新潮文庫nex)
価格:¥590(税別)