海外サスペンスの醍醐味!「パーキングエリア」

ツイッターのTLで紹介されていた
テイラー・アダムスの「パーキングエリア」
(東京創元社)を読みました。

久々に海外サスペンスの醍醐味を
味わいました。

女子大生のダービーはクリスマスイブの前夜、
姉から「母、危篤」の知らせを受け、
大雪の中車を飛ばし母の元へ向かう。

しかし、天候は悪化し車は動かなくなった。
仕方なく途中のパーキングエリアで様子を
見ることにした。

立ち寄ったパーキングエリアには
すでに4人の男女が悪天候で
足止めを食らっていた。

ダービーは母のことが心配で、携帯が
繋がるところはないかと外に出た。
しかし、アンテナは立たずあきらめて
室内に入ろうとした時、偶然1台の車の中
に少女が監禁されているのを目撃してしまう。

この中に誘拐犯がいる!?
誰なのか?
天候は悪化の一途を辿り、誰もが
このパーキングエリアに留まるしかない。

少女の監禁を知ったのは、ダービー一人。
携帯は繋がらず、夜明けまで救援は
見込めない。頼れるのは自分だけ!
自分一人で助け出すことは出来るのか?

少女を助け出す!ただその一念。
ダービーの勇気には頭が下がる。

そして、狂気の誘拐犯の執拗さが
人間の恐ろしさを倍増させている。
海外サスペンスの面白さは、犯人が
禍々しいほどに恐ろしく描かれて
いることだと思う。

猛吹雪の夜、極限状態の中で
繰り広げられる、手に汗握る
ノンストップサスペンス!

サスペンスにふさわしい
スリリングな翻訳で読みやすく
とても面白かった!

『パーキングエリア』
著者:テイラー・アダムス/東野さやか(訳)
出版社:早川書房(文庫)
価格:¥1,080(税別)