十二国記『月の影 影の海』いっき読みしました!

新潮社から発売された、十二国記シリーズ『月の影 影の海 上下』を連休中にいっき読みました。 講談社文庫で全巻持っていて、もう何度も読んでいるのですが、きっかけがあれば何度でもこの異世界へ旅立ちたくなってしまいます。
どうしてこんなに面白いのでしょう?何度読んでも飽きることがありません。
ハリー・ポッターシリーズにもひけをとらない、日本を代表するファンタジー作品だと思います。

 

十二国記シリーズで一番好きな国はやはり‘慶’。
女子高校生だった中嶋陽子が、突然、男に異世界へと連れて去られる!
その国でたった一人になってしまった陽子は、いやおうなくその世界で生きていくはめになる。
何も知らない陽子はそこで出会った人たちの裏切りと優しさに会いながら、なぜ自分はここにいる?ここが自分の居場所なのか?自分はいったい何なのか!?様々な思いを問いかけながら、心の中に決してぶれない人間としての芯を宿してゆく。
異世界へ来るまでの陽子は、学校でも家でもまるで空気のような存在だった。そんな陽子が、この異世界では強く、たくましくなっていくのだ。
やがて、自分がこの異世界へ連れられてきた理由を知ることになるが、陽子はもうその役目を担う覚悟をするのだ。
「十二国記」シリーズの面白さは、まず魅力的な登場人物。
そして異世界の細かい設定。特に面白いのは、麒麟が王を選ぶ、そして王と麒麟は運命共同体。麒麟が王を選ぶ理由は、天命などなど、細部にわたる設定の細かさが物語を実にリアルに感じさせてくれて、読者もその世界へと入り込んでしまえる。
だから何かつらいことがあったりすると十二国記が読みたくなってしまのだ・・・。
このあと次々と新潮社版「十二国記」が発売になります。表紙も挿絵もすごくかっこよくなって、ファンにはいっそう楽しみです!!!