圧巻の展開!「invert城塚翡翠倒叙集」

モンスター級の衝撃を受けた、
『medium霊媒探偵城塚翡翠』。
その続編が出ました。

前作は「すべてが伏線」というキャッチ
でしたが、本作「invert城塚翡翠倒叙集」は
「すべてが反転」。
このキャッチフレーズを聞いただけで
読む前からワクワクしました。

「invert城塚翡翠倒叙集」は
犯人たちの視点で描かれる。

アリバイは鉄壁、隠蔽工作も完璧。
事件はすべて事故として片づけられる
だろう・・・・。

完全犯罪を目論み殺人を犯した犯人たち。
ITエンジニアは、自分の力を認めて
くれない社長を殺した。
小学校の女性教師は、子供たちのために、
盗撮を繰り返す元用務員を殺害。
探偵事務所の社長は、自分の秘密を
知った部下を殺害。

彼らはみな完璧に殺人を行ったと信じていた。

そこに現れた、絶世の美女。
ちょっとドジで間抜け、頼りなさそうな
女性がある日突然犯人の前に現れ、
霊視めいたことをいう。

心当たりのある犯人は一瞬見破られたかと
思うけれど、こんな女に何がわかる・・・?
と油断してしまう。

城塚翡翠がどのようにして完全犯罪
を暴いてゆくのか?
3つの中編は、度肝を抜く展開!

「medium」とはまた違うミステリの
醍醐味が味わえる!傑作倒叙ミステリ。

ミステリファンはまたしても、またしても
城塚翡翠にやられてしまうのだった。

『invert城塚翡翠倒叙集』
著者:相沢沙呼
出版社:講談社
価格:¥1,925(本体¥1,750+税)