犯罪の原初を集めた!?「人類最初の殺人」

双葉社から、またまた破天荒なミステリー小説が登場!!
小説推理新人賞作家・上田未来さんが描く、
「人類最初の殺人」です。

表題作「人類最初の殺人」を含む「詐欺」「盗聴」「誘拐」
「密室殺人」の5つの短編を収録。

人類最初の殺人は、20万年前原始人による撲殺。
「怒り」によって信じていた、仲間を殺して
しまった・・・。
なぜそうなってしまったのか?
怒りモードになってゆくまでの心理描写が凄い!

人類最初の詐欺は、1万年前の事件。
ユニコーン伝説は旧石器時代、ある男によって
でっちあげられたもの。なぜそんなことを
したのか?笑劇と衝撃のどんでん返しに驚愕!

人類最初の盗聴は、日本の飛鳥時代が舞台。
遷都の歌を詠まなければならなくなった男。
都の名を歌に入れなければ意味がない。
新しい都はどこになるのか?
盗み聞きをしようとアレコレ悩むんでいると・・・。
えええ~!!この時代にコレが!さて、何だろう?

人類最初の誘拐は、古代エジプト。
孤児たちが一獲千金のために、お金持ちの
男を誘拐するが・・・・
子どもたちの誘拐計画が一転、涙を誘う
感動のラストに変化!

人類最初の密室殺人は、邪馬台国誕生を思わせる展開。
ヤマという国を治める、女王・ヤソミコ。
彼女の化粧をするのは、下女のヒミコ。
ヒミコは、ヤソミコの横暴を止めようとする。
罪を犯した者は囚われ、山の神に殺される。
しかし、ヒミコの父は無実でありながら
囚われて死んだ。死体には奇妙な傷があった。
一体どうやって殺されたのか・・・?
前代未聞の密室殺人の謎が暴かれる。

本当にこんなことが起こったのかもと
思わせる、著者の想像力と描写力は圧巻!

デビュー作とは思えない完成度!
もの凄く面白いです。

『人類最初の殺人』
著者:上田未来
出版社:双葉社
価格:¥1,595(本体¥1,450+税)