「大江戸科学捜査八丁堀おゆう」第8弾!ステイホームは江戸で

江戸と現代を往来する、元OLの関口優佳・
通称おゆう。
江戸で起きた事件の謎を現代の科学捜査で
解き明かす!
めちゃめちゃ面白い時空探偵ミステリー。

コロナ禍の東京。
関口優佳は、アパートに引きこもっていたが、
江戸へ避難することにした。

江戸では十手持ちの女親分・おゆうとして
岡っ引き仲間内では一目置かれている。

ある日、おゆうは南町奉行所同心、
鵜飼伝三郎から調査を依頼された。

ひと月の間に幼い男児がさらわれ、
数日後には何事もなく戻ってくるという
事件が続いていた。
そのかどわかし事件に岡っ引き仲間の
源七親分の次男が巻き込まれたことで
事件の調査に熱が入った。

一方、材木商の大店、信濃屋の主人・
道久が病に倒れた。
道久には子供がいないため、縁者らで
激しい跡目争いが繰り広げられていた。
そして、ついに殺人事件が起こってしまう・・・。

奇妙なかどわかし事件、
大店の跡目争い、
殺人事件・・・・。
この事件、どう繋がっているのか?
そして何が起こっているのか?

おゆうは現場から証拠を集め、分析オタクの
友人・宇田川と協力し、事件の核心に迫ろうとする。
しかし、現代の科学技術で明らかになった
事実を江戸時代でどう説明するのか・・・?

コロナ禍の現代で行われている検査を
ヒントに捜査したり、
伝三郎が体調不良になったりと、
江戸でコロナ禍と繋がる展開が興味深い。

さらに、ラストはいつも意外な事実が
潜んでいて面白い。

謎解きも面白いが、おゆうと伝三郎と宇田川氏。
この三角関係が今後どうなるのかも楽しみだ。

『大江戸科学捜査八丁堀おゆう ステイホームは江戸で』
著者:山本巧次
出版社:宝島社
価格:¥750(本体¥682+税)