謎の組織に狙われる!?「悪の包囲 ラストライン⑤」

堂場瞬一さんの人気警察小説シリーズ
「ラストライン」。5作目に突入。
立川中央署に勤務する刑事・岩倉剛の周囲で
謎の組織が動き出し、危険度が増してゆく!

岩倉剛は、あらゆる事件を記憶するという
特殊能力があり、その能力を研究材料に
狙う、サイバー犯罪対策課の福沢が殺害された。

事件直前、本部へ寄った時福沢に
つかまり、岩倉は衆人環境の中で
福沢に暴力的な態度をとってしまった。

捜査一課から、容疑者扱いされた岩倉は
捜査本部からはずされる。
犯行時刻、岩倉にはアリバイがあったが、
それは公にできない。
事情聴取した、取調官・大友鉄は岩倉を信じた。

それでも身の潔白を証明すべく、独自に捜査を
続ける。
ところが、謎の人物に尾行されたあげく、
襲撃される。
周囲は岩倉を心配するが、本人は逆に
絶対に真相を暴くと覚悟を決める。

捜査が進む中、やがて事件の背後に謎の
武器密売組織METOの存在が浮かび上がる。

徐々に事件の恐ろしさが増す、スリリングな展開。
岩倉はなぜ狙われるのか?
METOの目的は何なのか?

今後の展開がとても気になる!

ハラハラドキドキする中、失踪人捜査課の高城、
捜査一課の大友鉄、岩倉の後輩・伊東彩香が
登場し、読んでいてとても癒された。

『悪の包囲 ラストライン⑤』
著者:堂場瞬一
出版社:文藝春秋
価格:¥880(本体¥800+税)