今野敏先生の安積班シリーズ最新作『晩夏』が凄く面白い!

ドラマ「ハンチョウ」がもうすぐ放送が終了です。
佐々木蔵之助ハンチョウと会えなくなるとちょっとさびしいな~と思っていましたが、そのあとはまたまた今野先生の「確証」がドラマ化なのでうきうき。
さらに先日安積班シリーズ最新作『晩夏 東京湾臨海署安積班』(角川春樹事務所)が発売されました。待ってましたよ~。いっき読みしました!!!
すご~っく面白くって、さらに感動!ジ~ンときちゃいました。

最新作『晩夏』は、湾岸地域のクラブのパーティーで毒殺事件が発生し、同じ頃漂流中のクルーザーから他殺体が発見されたところから始まる。
臨海署に二つの事件の捜査本部が置かれる。そしてクラブのパーティーの毒殺事件で、なんと交機隊の速水隊長が重要参考人として浮かびあがった。
速水は安積の同期で親友だ。安積は、クルーザーの事件の担当だったが、速水が気になって仕方がない。
クルーザー事件で安積の相棒となった、本庁捜査一課の矢口に事情を話し、安積は聞き込みを矢口一人に任せ、毒殺事件で事情聴取されいている速水のもとへ行く。
そこでは、本庁の捜査一課の高飛車な態度に、速水がだんまりを決め込んでいる最中だった・・・。
さらに悪いことにクルーザー事件の聞き込みを、矢口一人に任せたことが捜査本部で問題になってしまう。
臨海署での二つの殺害事件、速水への疑い、捜査一課との軋轢・・・。安積はかってない危機に直面してしまう。
殺人事件、そして速水の危機に安積班の面々も落ち着かない。しかし彼らは自らの仕事に邁進することが、事件解決、ひいては速水への疑いを晴らすことになると知っている頼もしい面々だ。
しかし、今回安積の相棒となった、捜査一課の矢口は、聞き込みをすれば権力をかざし、安積が丁寧に聞き込みをすることに異を唱える。
いったい本庁の捜査一課はどんな教育をしているのか・・・?
そしてようやく速水が解放される。捜査一課は彼を泳がせるわけだが、速水はいっこうに気にしない。だが、速水は自分がはめられたのではないかと疑っている。
速水は安積の聞き込みに一緒に行くことに。
かくして安積・速水・矢口の3人で行動することになった。矢口の言動、行動に速水がどう反応するか・・・?

今回の『晩夏』は今までの安積班シリーズとはちょっと違う。警察小説でありつつ、人生の先輩として若い人たちにどう接するか?後輩たちをどう育てていくか・・・?というもうひとつの面がある。
速水が語る言葉が心にズシンっときた。
『俺たちは、俺たちの時代を生き、そしてそのさまざまな蓄積の上に立って、今も生きているんだ。』
この言葉が胸に沁みて忘れられない。
自分が今までやってきたことは決して、無駄ではなかった・・・と思えた。すごく感動しました。

『晩夏 東京湾臨海署安積班』
著者: 今野敏
出版社:角川春樹事務所
価格:¥1,600(税別)