追悼・・・。今邑彩。おススメはこれ『ルームメイト』

先日、サスペンス小説作家の今邑彩さんが亡くなったとの衝撃的なニュースがありました。
とても残念です。
今邑さんの作品でとても面白かった『ルームメイト』(中公文庫)を紹介したいと思います。

大学へ通うために上京してきた晴海は、京都出身の麗子と出会う。
お互いを干渉しない約束で共同生活を始めた二人。
当初、二人は快適な共同生活をしていたが、やがて麗子が失踪。
晴海は彼女の跡を追ううちに彼女の二重、三重生活を知る。
麗子は名前、化粧、着るもの、嗜好まで変えていた。
呆然とする晴海の前に死体となったルームメイトの姿があった・・・・。

何も考えずに読み進める内に何だか違和感・・。
えええ~もしかしてこれって・・・・?
女性同士の足のひっぱりあいみたいないやなサスペンスかと思いきや!意外な方向へぐいぐいとひっぱられていく。
そしてラストは背筋が寒くなる・・・。

こんなに面白い作品は二度と読めないと思うととっても残念です!

『ルームメイト』
著者: 今邑彩
出版社:中央公論新社
価格¥781(税別)