本格警察小説!!『笑う警官』佐々木譲氏

佐々木先生が、警察小説作家として注目を集めた作品がこの「笑う警官」です。
単行本のときのタイトルは「うたう警官」。‘うたう’というのは警察用語で、
内部告発をするという意味で使われているようですが、文庫化にあたり、
「笑う~」に変更。
それは、佐々木先生が愛読している「刑事 マルティン・ベック」シリーズへの
オマージュであると何かで読みました。(先日紹介しています~。)
笑う警官佐々木

札幌市内のアパートで、女性の変死体が発見された。
遺体の女性は北海道警察本部生活安全部の水村朝美巡査と判明。
容疑者となった交際相手は、同じ本部に所属する津久井巡査部長だった。
やがて津久井に対する射殺命令がでてしまう。
捜査から外された所轄署の佐伯警部補は、
かつて、おとり捜査で組んだことのある津久井の潔白を証明するため、
有志たちとを集め、極秘裡に捜査を始めたのだったが・・・。

北海道警察で実際にあった汚職事件を事件をヒントに描かれて
いるので、ストーリーは結構リアル。
内部告発をしようとする警察官を抹殺する!?なんて
ことは実際には無いと思うけど・・・。
津久井の使命を果たさせようと、命を懸けて真相究明に動く佐伯警部補ほか、
仲間たち。
そのタイムリミットは刻々と迫っている!間に合うのか!
極秘で捜査し、警察内部の汚職にまみれた真実が
浮かび上がってくる過程が非常に面白い。
さらに、極秘調査ということで、いつばれちゃうのか?
裏切り者はいないのか?その緊迫感が尋常ではない。
記念すべき、「北海道警察」シリーズ第1弾です。

『笑う警官』
著者:佐々木譲
出版社:角川春樹事務所
価格:¥686(税別)