「女性秘匿捜査官・原真希」、
「警視庁女性犯罪捜査班 警部補・原真希」、
「新東京水上警察」など、とても面白い警察小説
シリーズを描いている吉川英梨さん。
新刊は、「警視庁53(ゴーサン)教場」の第2弾
「警視庁53(ゴーサン)偽弾の墓」。
このシリーズも非常に面白いです。
警察学校を舞台に教官たちの奮闘を描く、警察ミステリーです。
元プロ野球選手、ガンマニア、助教官に恋する
女性など、超個性派揃いの学生を受け持つ、
53(ゴーサン)教場の教官・五味。
同期の高杉教官とも切磋琢磨しながら、警察官を
育てるべく日々奮闘している。
そんなある日、多磨霊園で射殺体が発見された。
捜査をしてゆくと、警察学校の生徒に容疑が
かけられてしまう!
五味は教え子を守るべく「53教場40名全員卒業」を
目標に事件解決を目指す。
厳しい授業に耐えられず落ちこぼれる生徒、
厳し過ぎる教官・・・。警察学校の描写がとてもリアル。
(特に模擬捜査の過程は面白かった。)
さらに、ミステリー小説としても読み応え
たっぷりで真相解明のくだりは圧巻!
また登場人物もかっこいい。
特に五味と高杉の仲の良さには思わずほっこりしてしまう。
しかし、五味には高杉に言わなければならないことが・・。
今後の展開がとても気になる作品!
『偽弾の墓 警視庁53(ゴーサン)教場』
著者:吉川英梨
出版社:KADOKAWA(文庫)
価格:¥720(税別)