ユーモアたっぷり!警視庁FCシリーズ第2弾「カットバック」

今野敏先生のちょっとユーモアが入った警察小説
「警視庁FC」シリーズ。第1弾はまんまと騙されました。
第2弾は「カットバック」。こちらも面白かったです。

警視庁FC班は、都内で映画やドラマの撮影があった
ときに召集される特命班だ。

あるとき、特命の招集がかかった。
20年続いている国民的刑事ドラマ「危険なバディー」が
映画化されることになり、その警備のためだった。

班で一番若い楠木(くすき)肇は、地域総務課に
所属する、あまりやる気が感じられない巡査だ。
(時々、ハッとするような推理で周りから驚かれる)
特命班のリーダーは、通信指令本部の管理官・長門達男。
他に、組織犯罪対策部の山岡巡査部長、交通機動隊の
白バイライダー・服部、都市交通対策課の島原静香らが
メンバーだ。

人気ドラマの映画化ということと、人気俳優の二人と
ゲストヒロインの女優が出演することで、かなりの
野次馬が出現するだろうと予測した長門は、映画
撮影の管轄署・大森署へ協力を請う。

俳優たちと特命班が大森署署長への挨拶を終え、
ロケがスタートする頃、撮影現場で本物の死体が
発見された!潜入捜査官役の俳優が脚本通りの
場所で殺害されていたのだ!

新署長率いる大森署、捜査一課も合流し捜査を始めた
警察だったが・・・。捜査の行方はどうなる!

「FC班」が大森署員と合同捜査!?
大森署と言えば、署長は竜崎か?と思いきや、
すでに異動後だった!新署長は目の覚めるような
美人キャリア。天然を装っているが・・・・
貝沼副署長以下、美人署長に翻弄されているような・・・。

さらに戸高刑事も登場し、「隠蔽捜査」シリーズファン
にはたまらない展開だ!!

「隠蔽捜査」と「FC室」のコラボレーション!
思わず笑える展開もあり!
ユーモア交えた警察小説です!

『カットバック 警視庁FCⅡ』
著者:今野敏
出版社:毎日新聞出版
価格:¥1,600