仰天の展開!「警視庁墨田署刑事課特命担当・一柳美結2 スカイハイ」

このシリーズの第1巻の始めのあたりを読んで
いたら、普通の警察ミステリーだなあと思って
いたのですが、徐々に面白くなって、次第に
壮大な話になってきました。

スカイハイ

1巻の内容の感想は・・・?
サイバーテロリストVS中国マフィアの抗争か?
佐々木忠輔の天才的頭脳、留学生たちの怪しい経歴、
捜査するうちに浮かんでくる、数々の謎。
だれが、何のために爆破事件を起こしたのか?
本当に狙われたのは誰なのか?
というものでしたが、
この「スカイハイ」は1巻よりもさらに壮大になってきました。
大学教授爆殺から中国人女性留学生の暗殺まで、
一連の事件の首謀者とされる“C”。その正体はいまだ謎だった。
だが、一柳美結刑事たちは、標的とされた大学講師・
佐々木忠輔が語る“C”の真実に驚愕する。
一方、忠輔の妹・安珠は、超高層タワー内で催された
ライヴに出演していたが、そこにも“C”の影が…。
彼女の警護を任された墨田署刑事課強行犯係の村松刑事は、
タワー内で不審な人物を発見する。同時に安珠もその人物に
見覚えがあった。そんな中、‘C’はとうとう牙をむく!
首都・東京をたった一人で機能不全に陥れてしまったのだ!
一柳をはじめとする、墨田署刑事課強行犯係と警察内サイバーフォース、
さらに佐々木忠輔とその教え子たちは、一致団結し‘C’に対抗する。

刑事課、公安、サイバーフォースが複雑に絡み合い、
サイバーテロリスト‘C’の確保に迫る!
‘C’とは一体誰なのか?翻弄される警察!
めまぐるしく展開する物語は斬新さが際立ち
前代未聞の展開に!
そして次第に明らかになる、一柳美結の過去。
シリーズを重ねるごとに謎が解き明かされると
同時にサイバーテロとの戦いは壮絶になる!
こんな警察小説、今まで読んだことがない!
3巻「ネメシス」の展開がさらに楽しみ!

『スカイハイ 警視庁墨田署刑事課特命担当・一柳美結』
著者:沢村鐡
出版社:中央公論新社(文庫)
価格:¥724(税別)