『教場』からさらに進化!『群青のタンデム』

長岡弘樹さんの新刊が発売になりました。
警察学校を舞台にした、斬新な警察小説『教場』から
新たな警察小説『群青のタンデム』(角川春樹事務所)です。

作品も素晴らしいが、装丁も素晴らしい。
この作品のイメージにピッタリです。

群青のタンデム

警察学校で同期。成績は同点で一位だった、戸柏耕史と陶山史香。
二人は卒配後も手柄を争い出世してゆく。
8つの短編で構成され、一つ一つの物語が二人の警察官としての
成長と共に繋がる連作となっている。

その間に登場する、一人の少女。
陶山史香の影響で警察官を目指す。
その時の指導教官は、戸柏耕史だ。

戸柏と陶山の二人は、ともにその少女を
見守り繋がっている。

短編一つ一つも深い意味を持つ。

「教場」でも衝撃を受けたが、この「群青のタンデム」は
それ以上だ。異色過ぎるほど、異色。

一度読んだだけでは、物語の全てが把握できない。
それほどに深い・・・。
物語の奥深さを知るのには、1度では足りない。
読めば読むほど、深い味わいを感じることのできる作品。

長岡ワールドが思う存分堪能できる1冊です。

『群青のタンデム』
著者:長岡弘樹
出版社:角川春樹事務所
価格:¥1,500