迷宮入りにはさせない!広域捜査専任特別調査室の活躍を描く!

近年、ミステリー小説の中で、特に良く読まれるようになったのが、‘警察小説’
横山秀夫氏が警察組織をリアルに描いたことから、たちまち人気に!!はまさきも‘警察小説’が大好きで何か面白い作品はないかと、いつも探しています。

そんな中、見つけたのがめちゃめちゃ面白い作品!!中公文庫「SRO 警視庁広域捜査専任特別調査室」シリーズ。富樫倫太郎著。
今までに『SRO 警視庁広域捜査専任特別調査室Ⅰ』、『SRO 警視庁広域捜査専任特別調査室Ⅱ 死の天使』、『SRO 警視庁広域捜査専任特別調査室Ⅲ キラークイーン』、『SRO 警視庁広域捜査専任特別調査室Ⅳ 黒い羊』の4作品が発売中です。

↓この4点です。

迷宮入りしそうな事件、発見された異常な白骨死体、家出人などの記録から、日本ではありえないとされてきた、シリアル・キラー(連続殺人鬼)を探し出す!特別に創られた新たな捜査室で事件の謎に迫り、真相を暴く。

アメリカのFBI捜査のように広域で捜査する。そのために新設されたのだが、警視庁のお偉方はまゆつばもの。何かあればすぐにでも潰したいところ。
そのために投入された捜査官たちは、警視庁のはみだしものばかり。しかし、このメンバー、リーダーも含め意外と優秀な捜査官たちだった。彼らの捜査で新事実が次々と明るみに!上層部の思惑ははずれ、特別捜査室は注目されることに!

とにかく面白い!!それぞれの捜査官たちの過去や苦悩もきちんと描かれているし、シリアル・キラーのモンスターぶりも凄くリアル。最初は反目しあっていた捜査官たちも、シリーズを重ねていくうちに信頼関係で結ばれていく。
1冊読んだら、シリーズにはまってしまう、そんな作品です。

段々と凶悪化していく現在の日本の事件の背景も描かれている、異色の警察小説シリーズ!

『SRO 警視庁広域捜査専任特別調査室Ⅰ』
著者: 富樫倫太郎
出版社:中央公論新社
価格:¥800(税別)