大人気!近未来警察小説シリーズ「機龍警察」の著者
月村了衛さんの新刊「槐 エンジュ」(光文社刊)を読みました。
めちゃめちゃ面白かったです。
「土漠の花」は自衛隊員がある女性を守りながら
敵と闘い、守るべきものを守りとおした、そのすさまじい
激闘シーンに心が熱くなりましたが、この「槐」はそれ以上に
はまさきの心を鷲掴みしました。
一気読みしました。読みだしたら止まらないです。
水楢中学校「野外活動部」は毎年夏休みにキャンプをする。
部長の弓原公一以下部員全員で!と言っても男子4人、女子3人の7人、
それと引率の先生二人の9人だけど・・・。
顧問の田中先生は合宿前に頑張り過ぎて足を痛め、
急遽、生徒から全く信頼されていない教頭先生と、
産休の代用女性教員。こちらの先生も全く愛想のない先生。
それでも生徒たちは楽しそうにキャンプ場へ出掛けた。
しかしその夜、キャンプ場は、武装した半グレ集団「関帝連合」に
占拠されてしまう。
彼らの狙いは、振り込め詐欺で騙し取った金40億。
その大金がこのキャンプ場に隠されていたのだ。
関帝連合内部の派閥争いもあり、現金回収を急ぐリーダー・
溝淵は、キャンプ場へ遊びにきていた宿泊客らを皆殺しにし、
公一たちを監禁した。
だが、その時、何者かが関帝連合に逆襲を始めた!?
携帯の電波も届かず、助けを呼ぶ手段もない!
金のために殺人集団と化した悪党たち!
生き残るための絶望的な闘いに挑む中学生たち。
彼らを守る冷徹にして不敵な最強の兵士!
その兵士とは一体誰なのか!?
中学生たちに迫る強敵!そして絶体絶命の窮地。
問われる友情と勇気、そして生き抜く力!
彼らの勇気あるセリフと行動に胸が熱くなる!
圧倒的不利な状況で、少年少女たちは生き残ることができるのか!?
怒濤のドラマにページをめくる手が止まらない!
面白すぎる!!胸躍るエンターティンメント!
『槐』
著者:月村了衛
出版社:光文社
価格:¥1,600(税別)