面白い!!リーガルサスペンス最新作!

2月はずっと本屋大賞のノミネート作品を読んでいて、なかなかミステリ小説が読めなかったけれど、それがやっと読み終わり、はまさきの大好きなジャンルを読む時間ができました。
今回読んだのは、最近ミステリジャンルでよく言われるようになった、「リーガルサスペンス」。講談社『贖罪の奏鳴曲(ソナタ)』中山七里著。本の帯のコメントにあるように、まさに「‘どんでん返し’が止まらない!怒涛のリーガルサスペンス。!」です。でもそれだけじゃない。この小説にはもっともっとすごい秘密が隠されている。少年犯罪、罪と罰、家族の絆・・・・。あまり書いちゃうとネタバレになるからやめます。主人公は悪徳辣腕弁護士・御子柴礼司。名前からかっこいいけど、裁判で勝つためには手段を選ばない、かなり悪い奴。しかし、その陰で国選弁護人をかってでるなど相反する行動をとることも。とても謎めいた主人公。
内容は最初から衝撃的。御子柴が新聞記者の遺体を捨てるシーンから始まる。弁護士が犯人!?しばらくして警察がその死体を発見。被害者の周りを調べるうちに御子柴弁護士にぶつかる。警察は執拗に御子柴を追うが、彼には鉄壁のアリバイがあった。そこから御子柴と警察との攻防が始まる・・・。鉄壁のアリバイが崩れるのか?!

とにかく最初の衝撃が去らずそのテンションのまま読み続け、ラストの大どんでん返しは圧巻!

『贖罪の奏鳴曲』
著者:中山七里
出版社:講談社
価格:単行本¥1,600(税別)
   文庫¥680(税別)