鬼龍光一シリーズ復活!「豹変」

今野敏先生の伝奇小説と警察ミステリーを融合させた
エンターティメント作品、鬼龍光一シリーズが新作で登場した。
タイトルは「豹変」。

はまさきの大好きなシリーズ。
待ちにまった新作!嬉しい!(嬉し過ぎて跳びはねちゃった。)
今野敏ファンも嬉しい!

豹変

都内の中学校で、同級生をナイフで刺すという事件が起こった。
加害者の佐田は、所轄署で取り調べ中、老人のような語り口調で
「邪魔をしたから懲らしめてやった」と語った。
そして、警察官を簡単にふりきり逃走した。
警視庁生活安全部少年課の富野は、被害者の石村を訪ねた。
驚いたことに、石村は佐田の狐憑きを除霊しようとして
刺されたと語った。
不可思議な事件が発生する場所には必ず現れる、祓い師・鬼龍光一。
今回の事件にも、早速首を突っ込んできた。
富野と鬼龍は逃走した佐田の除霊に向かった。
だが次に豹変したのはなんと石村の方だった!?
中学生の間で次々に発生する類似の事件。
富野が捜査するうちに共通点が浮かび上がってくる・・・
本当に狐憑きなのか?それとも・・?

いつもは鬼龍光一が主人公で、富野は脇役として
登場するが、今回は富野が事件を捜査する。
あくまでも鬼龍はオブザーバーだ。

少年たちに次々に起こる狐憑き。
警察官もこの不思議な現象に頭を悩ませる。
結局、富野は何が起こっているのか?
相棒や所轄署の警官に説明するが誰も信じない。

だが現象として起こっている。その事実がある。
だがそれは霊現象なのかどうかはわからない・・・。

そのせめぎあいを必至で説明する富野。
鬼龍や所轄署の刑事たちとの禅問答のような
会話がすごく興味深い!
そして面白い!

今回、富野のバディ・有沢がとても良い!
久しぶりの鬼龍光一!面白かったです!

オズヌも出してほしいです!!
オズヌ復活に期待大!!!

『豹変』
著者:今野敏
出版社:KADOKAWA
価格:¥1,600(税別)