胸キュンの恋愛ミステリー「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」

「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」・・・・。
不思議なタイトルで気になって仕方ないけど
苦手な恋愛小説だからとかなり敬遠・・・・。

中高年に差しかかったはまさきにはちょっと無理かな
と思いながら、ミステリー好きのはまさき、
タイトルの意味を知りたくて読んじゃいました~。

うわ~・・とてもピュアなストーリー。
つねにニヤけて読んでいたような。
でもこのタイトルは、ミステリ好きのはまさきを
仰天させてくれました。

昨日のきみとデート

京都の美大に通うぼくは、列車の中で透明感あふれる
とても可愛い女子に一目惚れをしてしまった!
ぼくにとっては高根の花だと思ったけれど・・・。
運命的な出会いを感じ、ぼくの意志に反して
体が勝手に動き出し、彼女に声をかけてしまった。
ぼくの思いが通じ彼女と交際することに・・・・。
明るくて気配り上手、でもちょっとさびしがりやの彼女。
時々見せるとても切ない顔と涙・・・一なぜ・・・?
そう・・彼女にはぼくが想像もできなかった大きな秘密があった。

恋に奥手な男子学生と可愛い女の子とのピュアなラブストーリー。
読んでいると、あまりにも可愛い!
二人の想いが募り、急接近してゆく様は微笑ましい。
でもこの小説、只の恋愛小説ではない!
会話の端々に妙な違和感・・・?
この違和感を抱きつつ読んで行くと、
次第に彼女の抱えた大きな秘密に気が付く。
「あなたの未来がわかるって言ったら、どうする?」
彼女のセリフ。このセリフで読者もどんな話なのかなと予想できる。
しかし想像できるのはここまで!
さらなる驚愕の展開が待っている!
それは恋する二人にとって、とんでもなく切ない展開だ。
彼女の秘密を知ったとき、タイトルの意味にハッとする!
もう一回読もう~っと。

『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』
著者:七月隆文
出版社:宝島社(文庫)
価格¥670(税別)