頑張る~気持ちになる!「ルーズヴェルト・ゲーム」

またまた、池井戸さん。最新刊がいいんです!実はミステリー作品ではないけれど。直木賞受賞作『下町ロケット』の次に描いたのは、社会人野球チーム。タイトルは『ルーズヴェルト・ゲーム』。

経営難に陥った中小企業の青島製作所は、リストラを敢行。万年弱小の野球チームもリストラ対象になってしまう。会社、野球部に次々に降りかかる苦難。そんな中でも決してあきらめない、社員や野球部員がいた!彼らの熱意と誇りが会社を救う!?

池井戸さんの作品はほぼハッピーエンドになることがわかっている。わかっているけど読んでしまう。苦難に立ち向かう人たちの熱い思いに共感するから。彼らと一緒に苦難を乗り越えた喜びに浸りたいから・・・読み終わった後の爽快感はなんとも言えません!

野球好きの人なら知っていると思いますが、「ルーズヴェルト・ゲーム」の由来は、大の野球ファンだった、ルーズヴェルト大統領が「この試合は面白い」と言った「8対7」の試合のこと。そのゲームにたとえたこの「ルーズヴェルト・ゲーム」。逆転なるか!?

「下町ロケット」と並ぶ、企業小説の傑作です。

『ルーズヴェルト・ゲーム』
著者: 池井戸潤
出版社: 講談社
価格:¥1,600(税別)
¥800(税別)文庫