出雲という地名や神社が列島各地にあるのはなぜか。
全国の郷土史を渉猟し、人の移動や伝承を広がりを丹念に跡付けることで、この国のもう一つの輪郭を描き出す。
出雲市出身、地域や国を跨ぐ日本型Ethnic Studiesとしての出雲学を提唱する岡本 雅享さんの最新作が筑摩書房より発刊となりました。
地名や神社、伝承や考古学的成果などから、列島各地の“出雲”を掘り起こしてきた筆者が、
それらを結びつけていくことで浮かび上がる“もう一つの日本”を描き出します。
目次
序 章 全国〝出雲〟再発見の旅
第1章 大和神話との矛盾から解く列島の出雲世界
第2章 出雲を原郷とする人たちを探す鍵──地名や神社で辿る列島移住史
第3章 国引き神話と新羅・高志
第4章 能登・越中・越後の出雲を追って
第5章 沿岸から内陸へ──越後から会津・北関東への道
第6章 瀬戸内と関門海峡を渡って
第7章 出雲と大和──畿内への道
終章 日本海交流の鍵=ミホススミに光を!
【著者プロフィール】
岡本 雅享(おかもと まさたか)
1967年出雲市生まれ。一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了。現在、福岡県立大学社会学部教授。
専門は政治社会学・民俗学。
著書に『中国の少数民族教育と言語政策』(社会評論社、2008年)、『民族の創出』(岩波書店)、
2014年、『出雲を原郷とする人たち』(藤原書店、2016年)、『千家尊福と出雲信仰』(ちくま新書、2019年)など。
地域や国を跨ぐ日本型Ethnic Studiesとしての出雲学を提唱。
■越境する出雲学 ─浮かび上がるもうひとつの日本
著者: 岡本 雅享
出版社: 筑摩書房
ISBN:9784480017529
価格: ¥1,980(税込)
発行日: 2022年8月
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