腕貫探偵』最新刊は、描き下ろし長編。ぶっとびます!!

待ちに待った、西澤保彦先生のユーモアミステリー『腕貫探偵』シリーズ最新作は、描き下ろし長編です。
タイトルは、『モラトリアム・シアター produced by腕貫探偵』(実業之日本社)・・・。
おっとぉ~、なんだかあやしいタイトルではありませんか・・・・?????

住吉ミツヲは、私立女子高の新任講師。彼の周りで学校関係者が連続死。
殺害現場で気を失っていたミツヲは、混沌とする記憶を抱えたまま事件に巻き込まれていく・・・。
彼は同僚の妻を殺害してしまったらしいのだが・・・・・。
何かのショックで封じられてしまった、記憶の鍵を握るのは魔性の女子事務員?
事件に関わり合いがあるらしい人物の複雑な人間関係と、曖昧な記憶に戸惑うミツヲ。
そんなミツヲを救うため、とてもかわいらしくしっかりした女子高生・愛友(あゆ)、ド派手な女大富豪、そしてわれらの腕貫さん・・・。
この超個性的な3人の探偵が集結!!!
さて事件の真相はいかに!?

今回は長編ということで、腕貫探偵さんがいかに登場するのか?!すごく楽しみでした。
登場の仕方はいつもと変わらず。悩みぬいた住吉ミツヲが、腕貫をした職員のところへフラフラ・・・と。この住吉ミツヲくん、実は腕貫探偵さんをダーリンと呼んでいる、ユリエさんの兄なんです。
ここでユリエの兄と対面した腕貫さんの反応は・・・!?
『腕貫探偵、残業中』で、すごい美人なのに、男前な性格のユリエさんのファンになった人も多いはず。はまさきもそうなんです。
ユリエさん登場でなんだかほっとしてしまい、住吉くんは犯人じゃないかも・・・と思うのですが、でも腕貫探偵シリーズでは、封印された記憶が暴かれたときに真相が・・・みたいなエピソードもあったりして、封印された記憶のエピソードは結構犯人に繋がったりするのでもしかして、やっぱりミツヲが犯人・・・?!。あああ~。どうなってんの?迷走の極みだ~・・・・
う~ん、これ以上触れるとネタバレになりそう~。

腕貫シリーズの面々、ユリエさんほか、櫃洗南署刑事・氷見さんと水谷川さんコンビ、HATV局の榎本裕子アナウンサーも登場しファンにはめっちゃ嬉しい設定。
しかも、女子高生探偵に、ド派手な大富豪美熟女、おまけに住吉家の面々も大活躍!!!
そして事件の真相は笑激のぶっとび展開!!
とにかく文句なく面白いです。
『腕貫探偵』ワールドを思う存分ご堪能あれ!!!

『モラトリアム・シアター produced by腕貫探偵』
著者: 西澤保彦
出版社:実業之日本社
価格:¥600(税別)