烏妃、暗殺か!?急展開の「後宮の烏4」

シリーズを重ねるごとに面白さが益す、
白川紺子さんの「後宮の烏」。
シリーズ第四弾を読みました。

三巻では、皇帝・高峻が、寿雪を「烏」
から開放する一筋の光明を見出すが・・・・!

高峻の妃・鶴妃の元へ、実家の父
から警告が届けられた。
沙那賣一族のため、「烏妃には近づくな」と。

鶴妃にとって、烏妃・寿雪は唯一心を
開くことのできる友だったのに・・・。
父の言葉は絶対だ。鶴妃は従わざるを得なかった。

泊鶴宮の蚕室に幽鬼が現れ、大切な繭がなくなった
と訴える宮女。

内侍省の宦官が殺害された。その容疑が、
寿雪の護衛の一人、淡海にかかる。
淡海は容疑を否認するが。

洪濤殿書院に幽鬼が現れる。特に害は及ぼさないが、
自分の書写を探しているという。
寿雪が調べると、その幽鬼は支給された文具を
横領し、当時の皇帝の怒りをかい即刻死罪になっていた。
しかし、それは冤罪だったという。
では何が原因だったのか?
書写してはいけないものを写してしまったのか?

数々の事件を解決に導く烏妃・寿雪だったが、
何者かの罠にはまってしまう!

「烏妃は一人で在るもの」という烏漣娘娘
の言いつけに背き、寿雪の周りには
寿雪を慕う者たちが集まってきている。

そして、淡海に殺人の容疑がかかったことで、
己が誰かを守る立場になったことを痛感する。

鶴妃の父の陰謀が次第に明らかになり、
さらに「八真教」の教祖が姿を現す。

烏妃・寿雪をなき者にしようとする動きが!

どうする寿雪、高峻!!!

益々期待が高まる「後宮の烏」第5巻!

『後宮の烏 4』
著者:白川紺子
出版社:集英社オレンジ文庫
価格:¥610(税別)