胸に迫る!子供たちが主人公「僕の神さま」

芦沢央さんの「許されようとは思いません」が
あまりにも衝撃的で凄い作家さんに出会った~
と思っていたら、本屋大賞にもノミネート
された「火のないところに煙は」で
ガツン!ガツンとやられた!

そんな芦沢央さんの新刊が「僕の神さま」。
子どもたちが主人公。切ない展開が胸に迫ります….。

おばあちゃんが亡くなった。おじいちゃんは
おばあちゃんの作った桜のお茶が大好きだ。
だから冷蔵庫に入れて大切に保管してあったのに
僕が零してしまった。
おじいちゃんが悲しむ顔を見たくない
僕は同級生の水谷君に相談した・・・・。

僕たちは何かトラブルが起きると、
同級生の水谷くんに相談する。
常に冷静沈着で、学校中のみんなから
頼りにされる、名探偵だからだ。
そして彼が導く答えは決して間違っていない。

運動会の騎馬戦では、水谷君が考え出した
作戦で思い通りに勝つことができた。
ところが、その裏にはある秘密が隠されていた!

僕と同じクラスの川上さんは、ちょっと
浮いている。
だから、いじめの標的にされる。
ところがある日、僕と水谷君は川上さんから
ある相談を受けた。
てっきりいじめのことかと思ったら
全く予想外の悩みで、僕は困惑してしまう。

小学生の日常の中で起きた、大小の様々な「悲劇」。
それを解決しようとする神さま・水谷君
彼を頼る僕やクラスメートたち・・・・。

小学生という、幼すぎる危うさを
卓越した心理描写で描き上げた傑作ミステリー。

『僕の神さま』
著者:芦沢央
出版社:KADOKAWA
価格:¥1,600(税別)