三部作完結編はまたしても衝撃の展開『ブラッド・ブレイン③闇探偵の旋律』

小島正樹さんの「ブラッド・ブレイン③闇探偵の旋律」
を読みました。

凶悪犯罪者の脳を調べるために設立
された脳科学医療刑務所。

厳戒態勢の所内で、特別矯正監の早坂が
何者かに殺害された。
早坂が死亡したことで、非常事態プログラム
が発動し、顧問の景嶋の訓示を聞くために
会議場に集められた、刑務官、警察官は
閉じ込められ、自由になった収監者たちが
脱獄をはかろうとしていた。

美貌の天才犯罪者・寺河望美は、収監者
たちを先導する。
それを阻止しようとする、刑事の百成と
「闇探偵」月澤。

閉鎖空間で繰り広げられる収監者たちとの
手に汗握るデスゲーム。
収監者たちの過去も暴きつつ、月澤との
闘いがヒートアップしてゆく。

しかし、百成が寺河たちの罠に落ち
絶体絶命のピンチに!!!

3作目は、冒頭から月澤が起こした
「警察連続殺害事件」の謎につながる
ストーリーが語られる。そして、
月澤の悲壮な過去と黒幕の存在が
明らかになってゆく!

月澤は、ただただ復讐を胸に秘め、
闇探偵として研ぎ澄まされてきたのだ・・・。

果たして非常事態プログラムが解除
されるまで、百成たちは生き残ることが
出来るのか?

月澤の過去があまりにも悲劇的すぎて切なくなった。
それだからこそ、このラストがとても印象的。
月澤と百成のコンビ、また読みたいと思った。

『ブラッド・ブレイン③ 闇探偵の旋律』
著者:小島正樹
出版社:講談社(タイガ文庫)
価格:¥858(本体¥780+税)