最凶の悪女が二人!?恐ろしすぎる!「嗤う淑女二人」

中山七理さんの新刊「嗤う淑女二人」を読みました。
「嗤う淑女」「ふたたび嗤う淑女」に登場した最強の
悪女が、今度は相棒を従え恐ろしい事件を起こします。
人間の所業とは思えない!!!

高級ホテルで行われた、ある中学校の同窓会。
そのクラスには、国会議員・日坂浩一がいた。
彼が乾杯の音頭をとり、参加者たちは
グラスをいっきに煽った。
一転、会場は阿鼻叫喚の惨劇の場と化した。
飲み物に毒物が仕込まれ、参加者20人のうち
17人が犠牲となった。そして、日坂は「1」と
いう数字の紙を握りしめ息絶えていた・・・・。

格安の一泊バスツアーで、旅行を楽しむ参加者たち。
バスガイドの高濱幸見は、参加者たちに気を配り、
トイレ休憩時の注意事項を話していた。
あるドライブインで休憩後、一人の女性が
行方不明になった。
彼女が座っていた席にはバッグが置いた
ままだった。それに気づいた矢先、大きな
衝撃がバスを襲う!爆発事故が起こり26名もの
乗客が犠牲となった。そして、バスガイドの
バッグからは「2」という数字の入った
真鍮プレートが発見される。

ある中学校から火の手があがった。
途中違法駐車のため、迂回を余儀なく
され、40分遅れで消防が駆け付けると
校舎の1階部分はほぼ全焼していた。
その現場から、人間の焼死体が発見される。
そして、死体からベルトのバックルのような
ものが落ちてきた。それには「3」という
数字が入っていた・・・・。

経営難に陥った昔ながらの銭湯をフィットネスジムに
リフォームし、会員を募るが、今一つ集まらない。
そんなジムで必死にダイエットに励む、古見千佳。
あとは、暇つぶしにジムに通う女性たちがチラホラ・・。
そんな時、いきなりドンッ!という凄まじい
振動が!ジムは吹っ飛ばされ、5名の会員が
亡くなった。当初は古い銭湯だったため、ガスに
よる爆発だと思われたが、外側からの圧力に
より、爆発が起こったと断定された。
さらに、会員の一人・古見千佳の自転車の
かごに「4」という数字の入ったプレートが発見された。

捜査本部は、ホテルでの毒殺事件から、一人の
女性を犯人と断定した。
2件目のバスにもその女性らしき人物が関わって
いたのだ。

しかし、その女性を知る捜査員たちは、彼女の
犯行のやり方とは違うと言っている。
もしや、彼女は何者かの意図で動いているのでは
ないか?

それをズバリと指摘したのは、御子柴弁護士だった。

テロ行為かと思われるほどの大量殺人。
彼女は一体なんのためにこんな事件を起こしたのか?
そして、彼女を操る別の人間がいるのか?

その真相は、あまりにも恐ろしく、理不尽!

どんでん返しの帝王が放つ、想像を絶する逆転劇!
読みだしたら止まらない、最恐のイヤミス!!

『嗤う淑女二人』
著者:中山七里
出版社:実業之日本社
価格:¥1,760(本体¥1,600+税)